【あの一言】
日本経済新聞編集委員・鈴木亮
日本経済新聞編集委員・鈴木亮
21日にある茂木大臣とライトハイザーUSTR代表の日米通商交渉とその後の日米首脳会談にかけて、日米の通商問題が決着するのかどうかだが、取材している限りにおいてはかなり明るい感じが出てきたのかなという感触がある。今回、日本側が切るカードは米国側が求めている自動車の25%を回避するための3つのカードがある。ひとつは牛肉の輸入関税を今の38.5から29.5に下げていずれ9%にするというもの。これはTPPの枠内と同じ数字。二つ目のカードとしては、米国が進めようとしているインフラ投資に日本がかなり出資するというもの、三つ目としては防衛装備の購入を増やしていくというもの、もしかするとこれに加えてLNGの輸入も増やしていくというものもあるかもしれない。これらの3点セットで、日本は25%の関税を回避しようとしている。
2018/09/18 BSジャパン[日経モーニングプラス]
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