【あの一言】
どこまで必要?自衛隊活動拡大
解説委員・島田敏男 関連法案については、各種世論調査でも国民の理解が深まっていないことがはっきり表れているし、自衛隊の活動拡大に対しては、疑問や懸念の声が強い。与党側は今の通常国会での成立を目指しているが、国民の十分な理解と支持のないまま与党の数の力で成立を急いだ場合は、そのこと自体が批判の対象になりかねない。そして、慎重な審議に欠かせないのが、政府案の曖昧な点、問題点をえぐり出し、国民の前に示す野党の役割。戦後70年の年の安保国会。今後予想される憲法改正論議の一歩手前で、憲法と自衛隊をめぐる骨太の議論が国民の前に展開されるかどうか、国会の存在が厳しく問われる数ヶ月になる。
2015/05/15 NHK総合[時論公論]
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