【あの一言】
米国利上げ?中国経済どうなる…
エコノミスト・柯隆 今までの1年間、中国の外貨準備が5000億ドル減った。キャピタルフライトがすでに起きている。中国の景気減速、中国の不動産と株のバブルが崩壊しつつあるので、そこでドルの利上げが実際にやられた場合、ホットマネーとして中国に流れたお金がもっと早いスピードで米国やタックスヘイブンに行く。そうすると想定されるのは通貨危機の可能性。中国には3兆5000億ドルぐらいの外貨準備が残っているが、実は金庫にはなく、実際に使えるお金はそんなにない。なぜかというと米国債とかギリシャ国債とかスペインの国債に使ってしまっている。中国はこれからの米国の利上げに相当備えないといけなくなっている。中国から外資がどんどん引き揚げている。米国経済は回復し中国経済は逆に減速している。中国にとっては今回の利上げは若干きつい。
2015/12/06 BS朝日[いま世界は]
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