【あの一言】
異次元金融緩和・枠組み変更
今井純子解説委員 日銀は初めて異次元緩和の総括的検証に踏み切った。黒田総裁は物価2%を達成できない理由について、原油価格の下落、消費増税の影響、新興国の減速を挙げ、日銀の責任については触れなかった。これは責任逃れと批判されてもやむを得ない。日銀は、金融緩和の枠組みを新しく構築しなおす方針を決め、短期決戦から長期戦へ切り替えた。手法として、マイナス金利に加え、長期金利0%政策を導入。これによって限界が近づいている国債の買入額を柔軟に減らせるメリットも出てくる。日銀は安定的に2%を超えるまで大規模緩和を続けると新たに宣言した。
2016/09/21 NHK総合[時論公論]
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