【あの一言】
混乱続くトランプ政権・パレスチナめぐる発言で波紋
寺島実郎 トランプとネタニエフの会談はすごく重要。ここで見えてきたことは極端なユダヤシフトで、イスラエル支持を鮮明にしたこと。特にリクードという右派路線を支持するという方向を見せている。これによって明らかにイランが苛立ってくるのでせっかく固まりかけた中東の液状化している秩序に対し、また大きな爆弾を投げ込むような行為になる。パレスチナ問題でも穏健派のアラブでさえ、米国の中東政策に大きな疑問を持ち動き始め世界中のイスラムの人の神経を逆なでするようなことが起きてくる。トランプについていくしか日本には選択肢はないみたいな雰囲気が日本にはあるが、中東に関してだけは日本は米国とは一線を画す視点をもっていないとトランプの揺さぶりの中に引きずりこまれていくことになりかねない。
2017/02/19 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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