【あの一言】
強行採決に野党反発・与党からも疑問の声
寺島実郎 国民として真剣に考えた場合、政府は国際条約に入るためとか、国民の生命財産を守るためと言っているが、この数年間この国が目指してきた変化の方向をよく考えてみると、安保法制にしても、共謀罪にしても軍隊と警察力を強くして国家の統制力を強くしていくという方向に行っている。自民党も党名に民主がつく以上は民主主義の理念に立っているはず。国民を信じることがまず民主主義の基本。英国崩壊の瀬戸際に追い詰められた時のチャーチルの文章をみてみると、「英国民のポテンシャルを信じる」と書かれていた。日本も同様に日本国民のポテンシャルを信じるところからこの国を作っていくべきで、このままだと戦前に回帰するのがいいんだという方向にずるずる行ってしまう。
2017/06/18 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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