【あの一言】
「戦後3番目の景気回復」日本経済をどう見るか
元日銀理事・富士通総研エグゼクティブフェロー・早川英男 ルールが変わったら産業構造を変えなくてはいけないが、ルールが変わったのに日本は気がつかず、ようやく最近気がついてきた節がある。これまで日本は様々な経験の中で繊維産業から化粧品、繊維産業から住宅産業と変えてきた。変えると決めればそれは強みになる。
2017/06/25 NHK総合[日曜討論]
大和総研チーフエコノミスト・熊谷亮丸 金融政策などはそろそろ収束を図ることが必要。他方で世界の流れから見ると、これから日本は相当強くなると思っている。資本主義の大きな流れがお金ではなく人を大事にする方に動いていくので、日本の伝統的な資本主義と合っている。ITの流れはバーチャルの世界が多かったが、これからはものづくりと融合する。日本のようにものづくりの技術があってじっくり良い物を作る、これがもう1度大きな潮流で浮上すると考えている。
2017/06/25 NHK総合[日曜討論]
BNPパリバ証券チーフエコノミスト・河野龍太郎 問題はカンフル剤を打ちすぎて悪影響が出てきていること。円安で輸出企業や観光産業が潤い、雇用や設備が増えるが、円安でしか採算が取れない。足を引っ張られた製造業は過少雇用や過少設備になって、イノベーションの可能性を秘めている新たな成長企業の出現を阻害している。本来、経済が完全雇用になったならそういった政策はやめるべきだが、反対をやっているからせっかくの強さが足を引っ張られ、潜在成長率も低下が止まらない。
2017/06/25 NHK総合[日曜討論]
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