【あの一言】
<フカヨミ+>“北”の運命握る「大国」の思惑
日本経済新聞・秋田浩之 注意しなければいけない点は、米国も中国もロシアも、北朝鮮が核兵器を所有することを望んでいないということ。北が核を持つことによって自分たちの特権がなくなってしまうと考えている。米中ロはこの点で一致しているのにも関わらず、なぜいがみ合うのかというと核を取り除いた後の地政学的な狙いが違うという部分が大きい。親米圏と中国勢力圏の行方を争う関ヶ原に相当するのが南シナ海と朝鮮半島。いまは38度線で拮抗しているが、北朝鮮が崩壊すると親米圏が自分たちの手前まで来てしまう。それを中国とロシアはなんとしても防ぎたい。
2017/09/15 BSジャパン[日経プラス10]
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