【あの一言】
“太平洋上で水爆実験”を示唆・エスカレートする米韓の対立
寺島実郎 北朝鮮問題は新しい局面に入った。トランプ大統領は金委員長をロケットマンと呼び、侮りとか蔑みに近い形のメッセージを出している。米国の過去の戦争を分析していると、必ず開戦に踏み切る前に激しい言葉の応酬から戦争に発展している。夏の間にトランプ政権は重心を低くして、戦争内閣の形に体制を固めて北朝鮮への戦争計画の段取りを準備していた。国連の制裁決議が出て、新しい形の圧力で金融を抑え込もうとしている。人民銀行が取引停止というところまで踏み込んだが、もしこの金融制裁に中国が本気で協力すれば、北朝鮮に流れ込む金の9割ぐらいが締め上げるというよりもう一段新しい段階に入ってくる。もし何らかの形で軍事衝突すれば、体制転換するところまで米国はやらざるを得ないという決意だけは固めてきていることは間違いない。
2017/09/24 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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