【あの一言】
石破茂×「核保有論」・「核の傘」は万全か?
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦 完璧な抑止というものはない。合理的な判断ができる相手であれば抑止は効くが、相手が合理的でない場合がある。抑止論は理性だけでなく心理的な部分もあるのでどうしてもブレる。1980年代にすでに米国はワシントンを犠牲にしてまでもパリを守るのかといったデカップリングの議論があったがようやくそれがアジアでも始まった。
2017/12/12 BSフジ[プライムニュース]
自民党・石破茂 1964年、東京五輪が始まって7日目、中華人民共和国(中共)が初の核実験をやった。五輪終了後、佐藤栄作元首相は駐日大使・ライシャワーに『核を持つ』と断言し、それが米国で議論になり、そこに出てきたのが非核三原則だが、その背景となっていたのは冷戦で米国とソビエトのバランスオブパワーが効いていた時代。半世紀が過ぎ、この地域におけるバランスオブパワーは全く変わった。北朝鮮が米国本土まで届きどこから撃つかわからない長距離核ミサイルを着々と完成させつつある状況。天気が変わったので、米国の核の傘の懲罰的抑止が万全かどうかを少なくとも確認するべき。
2017/12/12 BSフジ[プライムニュース]
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