【あの一言】
トランプ大統領「最大限の圧力」使わず・会見で日本の名前が出たのは・・・
寺島実郎 トランプ大統領は「最大限の圧力という言葉はもう使いたくない」としていつの間にかある程度話が進んだ時の経済的支援について言及し、「支援は近隣の国である日中韓でやってくれ」と言っている。実態を言えば中国と韓国はもう腰が上がりかけており、米国との流れの中で北に支援してもいいということになれば中国が影響力を強めていくだろう。そうなった時にトランプ頼みの東アジア外交をしていた日本の北朝鮮外交の限界が明らかに見えてきている。当初から朝鮮半島の非核化のみならず東アジア全体の非核化に向けて日本が先頭に出ていくという流れを作っていれば日本の立ち位置は全く違っていただろう。東アジアにどういう秩序を作っていくのか日本の構想力が問われている。
2018/06/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
ジャーナリスト・青木理 トランプ政権の言う最大限の圧力と100%共にあると言ってきた日本だが、さあどうするのかという状況になっている。トランプはお金は日本とかが出すことになるだろうと言っているが、残念ながらかっての戦前・戦中の行為に対する賠償として日本は兆単位の金を北朝鮮に支払わなくてはならない。この地域の平和と安定と引き換えにそれを行うかどうか分水嶺に来ている。中国も韓国もロシアも動いている時に日本だけ動かないというのは、日本の存在感を示せないだけでなく、ただお金だけを出すということにもなりかねない。
2018/06/03 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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