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スペシャル あの一言
2024年03月28日(木)
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【あの一言】
世界経済減速・悩み深める中央銀行
櫻井玲子解説委員
IMFによると、不況時は3~6ポイントの利下げが必要だったことから米国も日本もヨーロッパも、引き下げ余地がないのではと警鐘を鳴らしている。日銀やヨーロッパはマイナス金利をさらに引き下げるのか、難しい立場に置かれている。マイナス金利そのものの効果を疑う声もあり、有望な貸し出し先が見つからない、収益悪化などの声が金融機関から聞こえる。米国・サマーズ元財務長官は、マイナス金利では改善しないと主張している。専門家の間では、次の一手としてマイナス金利での貸し出しという選択肢をするのではとささやかれている。長期に渡る異例の大規模金融緩和の効果により、景気回復局面を維持できたのは間違いないが、金融政策に過度に依存し過ぎて来たのではないかという側面もある。各国政府と中央銀行は何を目指しどういう役割を果たすべきかを見つめ直す時期に来ている。
2019/03/26 NHK総合[時論公論]

櫻井玲子解説委員
FRBパウエル議長は経済成長が鈍っていることを認め、忍耐強く景気に目配りすると強調し、年内の利上げを見送る見通しを発表した。世界金融危機前の遥か手前で利上げ打ち止めを余儀なくされた形となっている。ヨーロッパ中央銀行も年内の利上げを見送ると発表。量的緩和策を終了させたばかりなのに、景気減速に備える方向へ一気に転換した形。マイナス金利を続ける日銀の今後の動向に関心が集まっている。金融政策決定会合では、景気は緩やかに拡大しているとしたものの、輸出と生産の弱さを認めざるを得なかった。米国とヨーロッパの方針変更により金融正常化は遠のいている。新たな不安と課題は、経済が予想以上に悪くなっているのではとの疑心暗鬼を呼んでいる。
2019/03/26 NHK総合[時論公論]

櫻井玲子解説委員
世界経済が減速し景気後退に陥る可能性もあるのではとの懸念が広がっている。日経平均株価が終値で今年最大の下げ幅を記録した後、大幅な値上がりを見せるなど金融市場の乱高下が続いている。米国とヨーロッパの中央銀行は先手を打って不況に陥るのを防ごうとしているが、このことが新たな不安や課題を生んでいる。米国では景気後退の兆候とされる長期金利と短期金利の逆転現象が11年ぶりに起きた。世界経済の先行きが視界不良の理由は3つある。1つは経済指標が明暗入り交じっていること。雇用は安定しているが輸出は減少し、生産にも陰りが見えること。日本でも、政府が言う戦後最長の景気回復が続いているかが議論となっている。2つ目は、米国と中国の貿易摩擦の行方や英国のEU離脱問題など、政策による不確実性の高まり。3つ目は中国の動向。
2019/03/26 NHK総合[時論公論]

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