【あの一言】
<時事論考>長期戦を覚悟!中国の次なる一手は・激化する米中貿易戦争
野村総合研究所エグゼクティブエコノミスト・木内登英 習近平国家主席がレアアースの磁石工場を視察した同じ日、中国・江西省にある長征記念公園を訪問したのにはシンボリックな意味がある。国内向けに「米国との長期戦を覚悟せよ」というメッセージと、米国に対しては「簡単には譲歩しないぞ」という両方のメッセージがある。米中が短期間で合意できるような状況ではなくなってきた。中国の米国への報復措置として考えられるのはレアアースの輸出制限。それ以外にも米国債を売り、米国の金利を上げて困らせることや、人民元を切り下げて米国の関税措置を相殺することなどが考えられる。さらには米国への観光客を絞るなどいろいろな対抗措置がある。まだ手段を多く残している。
2019/06/02 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
共同通信社特別編集委員・杉田弘毅 トランプ大統領の選挙をやっている人たちは中国を叩くことが票につながるというような読みをしている。大きな文脈の中で考えると中国と敵対していた方が強い米国、強い大統領を国民に訴えることができ、それが票につながるというふうに考えている。
2019/06/02 BS朝日[BS朝日 日曜スクープ]
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