【あの一言】
米中対立・今後の展開は
高橋解説委員(米国担当) 今まさに米中は大きな岐路に差し掛かっている。10月初旬にワシントンで貿易交渉が予定されていて、いいシナリオではここで部分合意や大枠合意があり、11月のAPECで習近平とトランプ大統領が首脳会談を行って手打ちをして年内決着するというもの。悪いシナリオでは、10月の貿易交渉でも再び不調に終わり、ペンス副大統領が再び対中強硬演説を行い、もしかしたらAPECにも去年のようにトランプ大統領は行かないかもしれない。そして対立が長期化していくというもの。いずれのシナリオでも年内がタイムリミット。来年は台湾総統選挙があり、米国は大統領選挙の年ということでナショナリズムが沸騰するので、両者が折り合う余地がなくなってくる。トランプ大統領は早期決着を望んでいるが、それに対して中国側がどう出てくるのかが大きな焦点。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]
|