【あの一言】
米中関係・対立の行方は
早稲田大学教授・中林美恵子 米国がTikTokを禁止しようかというところまで来ている。インドなどでは既に禁止されている。ファーウェイの問題も、英国は当初は安くて性能がいいなら使っていこうという方向だったが、これをやめるというふうになっている。さらにはフランスもそういう方向に動こうとしている。オーストラリアも米国と一緒になって、南シナ海、東シナ海といった問題についても歩調を合わせていこうとしている。
2020/08/02 NHK総合[日曜討論]
早稲田大学教授・中林美恵子 安全保障が含まれる問題になると、情報がどのくらい抜き取られるかということが重要になってくる。おそらく米国は5アイズと言われる情報を共有している国々と最初に危機感といったものを共有し、実際に産業に至るまで中国に対する警戒感を具現化していく可能性がある。これはハイテク、宇宙の問題というところまでいく可能性があり、日本は十分に気をつける必要がある。
2020/08/02 NHK総合[日曜討論]
キヤノングローバル戦略研究所・研究主幹・宮家邦彦 中国の強気が冷静な強気なら良いが、感情的になったり、直感的な形になると(衝突の)可能性がある。グローバル化自体は続く。問題はデジタルブロック経済化が進むだろうということ。米中が対立を続ける限りそういった方向に動く。良い意味でのデカップリングは日本にとってもしかしたら必要になってくるかもしれない。日本の将来にとって極めて重要な産業については中国以外にも生産や開発の場所を見つけるべき。
2020/08/02 NHK総合[日曜討論]
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