【あの一言】
被爆者訴えも政府反対「核なき世界」実現は?
ジャーナリスト・後藤謙次 日本としての政府としての決意が問われている。日本政府は一貫して核保有国が参加しない条約は現実的ではないと立場をとった。唯一の被爆国として廃絶を訴え、非保有国と保有国の間の橋渡しをするのが日本の役割だと言っているのだが、考えてみればどちらにもいい顔をしている。非常に中途半端で中間の立場でしかない。安倍首相自身、4年前にオバマで大統領と広島の記念公園の中で核なき世界を誓ったはず。去年にはローマ教皇が来日をした。その日本が方針転換をするタイミングがいくつもあった。トップランナーでなければならない日本が、このままいくとラストランナーになってしまう可能性もある。政治の決断をさらに一歩進めるタイミングに来つつある。
2020/08/09 テレビ朝日[サンデーステーション]
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