【あの一言】
3氏の争いも菅一強・どうなる新内閣・解散
ジャーナリスト・後藤謙次 永田町で使い古された表現だが、「幕が上がった時に芝居が終わっていた」というのがあるが、それは今回の総裁選にもいえること。(細田派、麻生派、竹下派の会見は)今後の人事をにらんでのこと。この3つの派閥はそれぞれ大きかったわけで、今度の主導権を握ったのは第四派閥の二階幹事長だった。つまり、してやられたという思いが会見にすごく表れている。その意味では逆に3つの派閥が出てきたために、菅さんは無派閥という立場を利用して、ある程度、自分の意向に沿った、派閥の親分は関係なしに決めるという大義名分を得たということもある。むしろこの3氏の記者会見は菅さんにプラスだった。
2020/09/06 テレビ朝日[サンデーステーション]
ジャーナリスト・後藤謙次 人事のポイントは安倍総理の政策を継続するわけで、主要な人事というのは継続せざるを得ない。どうしても変えないといけないのはご自身が官房長官なので、官房長官を誰にするのかということ。これが唯一最大のポイントで、しかも7年8か月官房長官をやっているので、誰がやっても菅官房長官には追い付かない。いうなれば内閣総理大臣兼官房長官みたいな人が誕生する可能性がある。官房長官自身はインタビュー等で2つ条件をあげている。1つは省庁間の壁をぶち破れる破壊力のある人。もう1つは1日に2回記者会見をこなせる人という条件をつけている。意外に誰でも当てはまるような条件でもある。今、永田町で流れているのは、こぼれてきている情報と推測を合わせると、菅さんと波長が合い、菅さんと同じく市議から国会議員になった安定感のある石原派の森山国対委員長、将来のリーダー候補として菅さんが育てようとしている破壊力、突進力のある麻生派の河野防衛大臣、安倍さんの重鎮で細田派の萩生田文科大臣、父親が菅さんの政治の師である梶山経産大臣の名前が挙がっている。
2020/09/06 テレビ朝日[サンデーステーション]
ジャーナリスト・後藤謙次 解散はいつあってもおかしくない。これまで安倍総理の場合はなかなか任期満了ではないかと言われていたが、全てがコロナ次第ということになる。コロナが落ち着いていれば、すぐやってもおかしくない。しかも菅さんは2008年の麻生内閣成立の時に解散に遅れて負けた経験がある。その経験があるので、やる可能性は十分にある。
2020/09/06 テレビ朝日[サンデーステーション]
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