利根川と関宿城(その53)
6月26日、その日も朝から曇り空であった。
8時30分ごろ自宅を出て、いつものように市川橋を渡り都側の土手を「利根川」を目指して、ひたすら北上した。
1時間ほどで、三郷辺りを抜け、吉川、松伏、そして春日部を通り抜けた。...
全部読む
6月26日、その日も朝から曇り空であった。
8時30分ごろ自宅を出て、いつものように市川橋を渡り都側の土手を「利根川」を目指して、ひたすら北上した。
1時間ほどで、三郷辺りを抜け、吉川、松伏、そして春日部を通り抜けた。庄和町辺りで河原に数十人のブラスバンドのチームが練習をしている光景が見えた。迫力あるリズムが聞こえてきた。
1か月ほど前に、宝珠花橋まで行ったので、そこから杉戸、更には利根川と江戸川の分岐点まで行ってみたいと思っていた。
杉戸辺りの広い河原では、数機のグライダーの離着陸に多くの人が携っていた。
スマホで動画を撮ろうとしたら、あっという間に飛び立ってしまって機会を逃した。「残念!」。
言葉を交わしたこの辺に住むという女性も、何度もここにきているのだけれど、飛び立つところを見たのは初めてだと嬉しそうに言った。
目的の分流点は、直だと思っていたが、そこから30分は、走った。
入り組んだ道路を出ると、急に城が見えてきた。関宿城だ。
その辺りが、公園となっていたので一周し、天守閣に登って、目的の分流点を確認した。
筑波山が、遠景に見え川向うは茨木県の境町であった。遥か向こうにうっすらと赤城山や男体山と思しき山景も見えた。
利根川と江戸川の分流点は、だだっ広い森の様相であった。
水不足も影響しているのか、あの大利根を想像していた身としては、思惑が外れた。
帰りは急いだ。ひたすら走った。帰宅してみると午後3時半であった。午前中をサイクリングに充てている習慣から言えば、番狂わせとといったことになってしまった。それにしても利根川との合流点は、意外に奥まって遠かった。
閉じる
6月の海辺、葛西臨海公園(その52)
6月19日、6月も半ばに入っているのに、今年は台風の話題をまだ聞いていない。
その日は、市川橋を渡り、江戸川の都側の土手を南下し、クルーザーの係留所を左手に見ながら、旧江戸川沿いに走り、葛西臨海公園を目指した。少し向かい風であった。...
全部読む
6月19日、6月も半ばに入っているのに、今年は台風の話題をまだ聞いていない。
その日は、市川橋を渡り、江戸川の都側の土手を南下し、クルーザーの係留所を左手に見ながら、旧江戸川沿いに走り、葛西臨海公園を目指した。少し向かい風であった。
8時半に出発し、9時半ごろには、臨海公園の入り口に着いた。
自転車のハンドルには、その日もアクションカメラを装着していた。
入り口といっても、いつものように正門からではなく江戸川に近いところから入った。
いきなり、こんもりとした森の中に入った。
この季節には、涼やかで森林浴もでき、何か別世界にいるような気持ち良い心持ちであった。
時折、野鳥の観察所があり、大きな望遠レンズを付けたカメラを構えている人々に出会った。
森の中を少し走ると、今度は海に出っくわした。
今日は、潮が引き遠浅の浜が沖の方まで続き、潮干狩りをしている人々が、そこら中に見えた。
潮の香りがぷーんと匂い、海に来た実感が溢れた。
浜辺の向こうには、先だって行った「東京ゲートブリッジ」が遠景に見えた。
ここでは、老若男女がただただ、海を楽しみ、自然の有り難さをむさぼっているようだった。
海の開放感を楽しみ、森を通って再び、旧江戸川をさかのぼり、ポニーアイランドを抜ける辺りで、一輪車を操っている少女3人を見つけた。先週の少女たちではないかと感じた。
アクションカメラを装着しているので、その動きを追ってみた。
懸命にペダルを漕ぎ、曲がる時は、なぜかハンドルから手を放し、カーブを切る。見せ場を作っているのではないかと思った。
その日は、そのまま自宅に帰った。12時近かった。その日も本当に気持ちの良いサイクリングだった。
閉じる
空梅雨の景色(その51)
6月12日、東京は梅雨に入っているが、その日も曇りがかってはいたが、雨の気配はなかった。
午後から見舞いの予定が入っていたので、遠出はできなかった。アクションカメラをハンドルにセットし、住まいを出た。
8時ごろ江戸川に出て、そのまま市川側の土手を南下し、東京湾を目指した。...
全部読む
6月12日、東京は梅雨に入っているが、その日も曇りがかってはいたが、雨の気配はなかった。
午後から見舞いの予定が入っていたので、遠出はできなかった。アクションカメラをハンドルにセットし、住まいを出た。
8時ごろ江戸川に出て、そのまま市川側の土手を南下し、東京湾を目指した。
行徳橋の下を潜り抜け、原木辺りを通ると、左に工事中の外環道路が見えてきた。
右には、地下鉄東西線の鉄橋と江戸川に浮かんだ、小舟の散らばった景色が見えた。
その先には、新しい大きな橋梁の工事風景が目に入ってきた。
30分もすると、外環道と湾岸道路の巨大なインターチェンジやJR京葉線の鉄橋が見えてきた。
その鉄橋を潜ると、視界がぐっと広がり、東京湾が姿を現した。
土手から下を覗くと、釣り人達が連なっていた。
その日は、そこで折り返し、原木辺りで、新行徳橋を渡った。
ボートの桟橋が集まるその辺りを右手におさめながら、行徳橋を突っ切り、新旧の江戸川の分岐点を通り、ポニーランドに向かった。
ポニーランドを過ぎた辺りで、大勢の子供たちが、大人の指導で一輪車の競争をしている風景に出くわした。
最初は、一輪車のペダルを漕いで競争しているものと思ったが、よく見ると車輪を足で回して、競っていることに気が付いた。
わずか10メートル位しか走らないのその所為であった。
その日も、最後に小岩菖蒲園に立ち寄った。
先週よりも、菖蒲の花は満開に咲き誇っていた。
今年の梅雨は、その日までほとんどカラであったが、このシーズンに咲く菖蒲は、水の中で豊麗に咲いていた。
その日、自宅に着いたのは、11時を少し回った頃だった。
空梅雨の景色も6月のしっとりした気候の中で、なかなかのものだった。
閉じる
「隅田川シーズンズ」内の検索