松戸の「戸定邸」から「矢切の渡し」、そして柴又へ(その439)
1月30日、その日の朝、市川駅北口から、9時5分発の松戸行き京成バスに乗り、松戸の手前のバス停「松戸郵便局前」で下車した。...
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1月30日、その日の朝、市川駅北口から、9時5分発の松戸行き京成バスに乗り、松戸の手前のバス停「松戸郵便局前」で下車した。
そこから、歩いて10分ほどのところに、「戸定邸」があった。
その庭園の奥まったところに、紅い梅の花が咲いている木々が数本あった。
一斉に梅花が咲き誇っているような華やかさはなかったが、それでも見事な紅の花が木々を飾っていた。
この庭園の梅の木は、紅から始まって、白梅に移ってゆく。
まだ始まったばかりの「梅の季節」をじっくりと楽しみ、バス停に戻った。
丁度バスがやってきたので、駆け足で飛び乗ると市川行きではなく、「矢切の渡し」行きであった。まあそれならば、矢切の渡しに乗って、柴又に渡ってみるかと、行き先を変更して、終点の矢切の渡しで下車した。
江戸川の土手の上が停留所になっていて、寒い吹き通しになっていた。
空は晴れていたが、部分的に雲がかかり、快晴とは言い難かった。
渡しがある川べりに降りてゆき、歌を口走りながら「矢切の渡し」に乗った。
川風が寒かったが、冬の荒涼とした川沿いの景色が、なんとも趣を感じさせた。
柴又の帝釈天の参道を歩き、駅までたどり着くと、寅さんがトランクを下げた銅像があった。
柴又駅から単線の京成電車に乗って、高砂駅まで至った。高砂駅は同じ京成電車であるのに、一度改札を出て、直ぐ前にある改札からまた入らなくてはならない面倒な経路を経て、直ぐにやってきた「成田空港」行き特急に乗って、京成八幡駅で下車した。
そこから、国道を渡り、JRの本八幡駅までぶらりと歩き、隣の市川駅に帰ってきた。
時計を見ると、かっきり12時であった。
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真冬のじゅん菜池に遊ぶ鴨(その438)
1月23日、その朝8時半ごろ、市川駅北口構内から出る「北国分」行きのバスに乗り、6停留所ほど先にある「じゅん菜池」で下車した。...
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1月23日、その朝8時半ごろ、市川駅北口構内から出る「北国分」行きのバスに乗り、6停留所ほど先にある「じゅん菜池」で下車した。
寒い朝であったが、その時間には、散歩をしている人々がいた。
この公園の売り物の一つである、梅の木にはまだ花が稀にしか付いていなかったが、静かな湖面には、鴨たちが群れを成して、佇んでいた。
湖面周辺を歩き出すと、やがて元気に同じ場所をくるくる回る一対の鴨が目に入った。三脚をセットし、動画をファインダーから覗くと、湖面に映る木々や空が、寒い冬の濃厚な景色を醸し出してくれた。「お、味わい深いな」と心で呟いた。その日の空は曇天だった。
しかし、その曇天と湖面に映る木々、そのさざ波の色が、深いグラジュエーションを創り、別の世界を感じさせた。
撮影していると、通りかかった老婆が、「何を撮っているの?」と声をかけてきた。
「イヤー、湖面の色を良く見ると、いろいろな色が混じっていて、綺麗なんですよ」と答えた。「なるほど・・・」と納得し、その老婆は車を押して、その場を離れていった。
暫く、3羽の鴨がくるくると同じ場所で回っている情景を眺めていると、元気の良い2羽の鴨が、水面に着水し、そのまま中に交わって、遊びの輪が広くなっていった。
何回も訪れているこの湖面だが、その日は集大成と思える「池で遊ぶ鴨たち」をカメラに収めることができた。やっと「冬のじゅん菜池」をそれなりに撮影できたと感じた。
その日は、じゅん菜池を出て、里見公園、そして江戸川の堤を散歩しながら市川駅に帰っていった。駅に着いたのは11時半ごろであった。
冬真っ盛りのこの季節に、じゅん菜池が贈り物をくれたような、幸福な気分に浸っていた。
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白鳥の郷へ(その437)
1月16日その日の朝、市川駅から、7時25分の総武緩行線に乗って、西船橋駅まで行き、そこで武蔵野線に乗り換え、東松戸まで行き、更に北総線に乗り換え、「印旛日本医大」で下車した。...
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1月16日その日の朝、市川駅から、7時25分の総武緩行線に乗って、西船橋駅まで行き、そこで武蔵野線に乗り換え、東松戸まで行き、更に北総線に乗り換え、「印旛日本医大」で下車した。
ここ数年、毎年このルートで「白鳥の郷」まで行った。
8時38分頃、現地に着くと、500メートル四方の水面に1000羽を超す白鳥が目に飛び込んできた。
あるものは、羽根の上に首を置き、まだ眠っているような姿であった。
遠く、何千キロの彼方である、シベリアからこの地まで、島々を渡り、食をつなぎ、何とかたどり着いたものと考えると強い感慨が沸いた。
毎年、朝10時頃に現地に着くのだが、今年は例年よりも早い時間に来ようと考えた。というのも、この湖にやってくると、白鳥たちの大半が、どこかに飛んで行って、残りの白鳥の数が少なくなっていたからであった。
ところが、今年は様子が違っていて、白鳥たちはぎっしりと水面に身を寄せて、なかなか飛び立とうとしない状態であった。
やっと、2羽が飛び立った。暫くするとその2羽が上空に舞い戻ってきて、仲間たちに「飛び立ち」を促しているようであった。
代わりに、黒い色をした鴨たちの動きが活発で、盛んに飛び立ったり、着水したり、これも白鳥たちの「飛び立ち」を促しているようであった。
そうこうするうちに、数羽の白鳥が大空へ旅経った。
また静寂が訪れた。
1時間程、底冷えする「白鳥たちの水面」をカメラで追いかけた後、帰路に着くことにした。
帰りは、北総鉄道を京成高砂駅まで使い、そこから京成線で3つ目の国府台駅で下車した。歩道橋を渡り、江戸川の土手に降り、ぶらりぶらりと市川の自宅まで散歩をした。
空は真っ青だったが、底冷えのする午前中であった。
<総集編>
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