江戸時代の栄華が残る「六義園」の紅葉(その325)
12月6日、その日の朝8時ごろ、JR市川駅から総武緩行線に乗って秋葉原駅まで行き、そこで山手線に乗り換え、駒込駅で降りた。...
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12月6日、その日の朝8時ごろ、JR市川駅から総武緩行線に乗って秋葉原駅まで行き、そこで山手線に乗り換え、駒込駅で降りた。駅前にある六義園の染井門に到着したのは9時10分程前であった。
その日の為に、事前入場登録を済ませ、先頭に並んで、開場を待った。コロナ禍での入場制限が行われていたからだ。
9時ピッタリに受付が始まると、大勢の人が、園内に吸い込まれていった。
数回訪れて「見所」が分かっていたので、順路とは逆に歩き、紅葉が深い池のほうへと歩いた。見所辺りで、三脚を広げ、早速ビデオカメラを回した。
今秋は、温暖であったせいか、秋の深まりがいま一つであった。それでも木々の葉は紅く染まり、綺麗に水に映っていた。
池では沢山の鴨が群れて、静かに泳いでいた。
赤く染まったもみじに、黄色に染まった楓の葉など、秋の色どりに心を奪われた。
心の中で、「秋の彩は本当に良いな」と呟き、日本のこの季節に感謝をした。やがて段々と人が多くなってゆき、ほとんどの人々は、カメラやスマホで、写真を撮っていた。
人が映らないように、するだけでも大変な状態になってゆき、それでも粘って、「絶景」を撮ろうとしたが、結果が心配であった。
200年前の江戸時代に、ここで紅葉狩りをしながら、政治向きの議論を交わしていた、時の要人たちの幻影を想像しながら、その絶景を楽しんだ。
時計を見ると、11時を少し過ぎていたので、その日は帰路に就くことにした。
来る時と同じように、駒込駅から山手線に乗り、市川駅へ向かった。
厚手のダウンコートを着ていたので、まったく寒さは感じなかった。紅いもみじの葉を思い浮かべながら、市川駅で時計を見ると12時少し前であった。「今年の紅葉はまだ続くな」と思いながらその日の旅を終わりにした。
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美しいというか不気味というか夜明けの光景(その324)
12月4日、その日の明け方、6時ごろカーテンを開けると、東の空が徐々に赤く染まってきた。
同時に散らばった雲が黒く広がり、対照的な色彩が描かれていた。
街には、点々と灯がついて道の姿を形作っていた。
松戸の「本土寺」に紅葉狩りへ(その323)
11月22日、その日の朝8時10分の総武緩行線で、市川駅から西船橋駅まで行き、そこで武蔵野線に乗り換え、新松戸駅で千代田線にまた乗り換え、次の駅「北小金」駅で下車した。...
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11月22日、その日の朝8時10分の総武緩行線で、市川駅から西船橋駅まで行き、そこで武蔵野線に乗り換え、新松戸駅で千代田線にまた乗り換え、次の駅「北小金」駅で下車した。北口から10数分歩くと、山門が見えてきた。
この山門の紅葉の様子で、その日出会う景色が決まる。「少し早かったかな」と思った。多少紅葉しているようであったが、「真っ赤」というレベルではなかった。まだ開門の9時前であったが、大勢の人々が紅葉狩りに集まってきていた。皆一様に「少し早かったかな」とつぶやいていた。
入り口に並び、消毒薬を手に付け、入場すると、いつもと違ったルート、即ち出口から紅葉が見える方角に歩き始めた。毎年訪れていると、どのあたりがどうなっているか大体頭に入っていた。
お目当ての場所に行くと、既に大勢の人々が、思い思いにカメラを手にし、早速紅葉狩りをしていた。
まっ赤に紅葉した辺りは、多くの人が集まっていた。少し工夫をしなければ「人の頭ばかりが撮れてしまう」と思い、場所とアングルの設定を考えて、三脚を立てた。それでも前を遮る人々に心理的に迷惑をかけてしまった。
時折、目の前を通る人が、頭を下げて過ぎてゆくことがあり、その時は「なにかすまないこと」をしているような気になった。それでも場所を選べば何とかなった。
1周してみると、まあまあの紅葉狩りであった。特に1周回った後に、紅葉に染まった木々の間から、「五重塔」が浮かぶ場に立つと、「日本の秋」という風景が迫ってきた。
その残像を抱きながら、山門近くを撮影し、その日は帰路に就いた。昨日までの温かい秋の日々は去り、薄手のコートが丁度良い、秋の一日であった。市川駅で時計を見ると11時ごろであった。
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