つつじが咲き始めた市川の空中プロムナード(その255)
4月19日、その日の朝9時頃、自宅のベランダから東京方面を眺望すると、真っ青な空が広がり、東京スカイツリーがその中にくっきりと屹立していた。...
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4月19日、その日の朝9時頃、自宅のベランダから東京方面を眺望すると、真っ青な空が広がり、東京スカイツリーがその中にくっきりと屹立していた。
富士山の方角に目をやると、頂上は見えるのだが、その下は雲に隠れて見えることがなかった。
絶好のビデオ撮りのチャンスであったが、富士山付近だけが雲に邪魔され、今一つ絵にならなかった。
「残念」だなと思い、スカイツリーを中心にビデオを回していると、光に満ちた江戸川をモーターボートが数隻走っていた。
その動きを追ってゆくと、江戸川から東京湾にかけての眺望が拡がっていった。
東京湾には、貨物船と思われる何隻もの船が、浮かんでいた。
その向こうには、房総半島が広がって見えた。
前日は、土砂降りの雨だったが、その日はガラッと変わって、真っ青な快晴に変わっていた。
自然の変化は、驚くほど速く豹変するものだなと、思わず感嘆してしまった。
もう一度、富士山付近を凝視してみても、やはり白い雲がかかり、優麗なその姿ははっきりとは見えなかった。
「何で、富士山のところだけに雲がかかっているのだろうか」と自然の意地悪を恨みながら、来週に備えるためのショッピングに出かけた。
ショッピングセンターには、多くの買い物客が集まり、コロナ禍を忘れさせるほどであった。
一度、家に戻り、昼食を取り、もう一度富士山を仰いでみたが、更に雲が広がって、その姿は崩れる一方であった。
それではと思い、3Fのプロムナードに出て、駅のホームから見えるつつじの花列を覗いてみた。
まだ、咲き始めであったが、疎らに赤紫の花びらが開いていた。
そこから、ホームを覗き込むと、15両編成の総武快速線ホームに電車が止まっており、その中を覗くとほとんど人影が見えないほど『ガラガラ』であった。
黄色い車体の総武緩行線がホームに滑り込んできたが、それも目を疑うほど、『ガラガラ』であった。
そのプロムナードでは、飲み物を手にした男女が楽しそうに、語らっていた。
そこから見る空の色は、どこまでも青く、その中に真っ白な雲が2つ、3つぽっかりと浮かんでいた。
季節は4月の中旬、1年の中でも一番すごしやすく、自然も華やぐ頃であった。
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緊急事態宣言下での生活(その254)
4月12日、この季節、毎年牡丹やつつじ等、様々な花々がその美しさを競う季節であるが、鑑賞する立場の我々は今「コロナウイルス」との戦いの現場にいる。...
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4月12日、この季節、毎年牡丹やつつじ等、様々な花々がその美しさを競う季節であるが、鑑賞する立場の我々は今「コロナウイルス」との戦いの現場にいる。
テレビを点け、報道番組を一通り見終わると、10時半頃になっており、先週クリーニング屋に預けた冬物を受け取りに出かけた。頭の上の空はどんよりした曇りだった。
表に出ると、駅前の人通りは全くと言って良い程、人影は見えなかった。
両手で冬物が入った大きな紙のバックをブラ下げ、一度自宅に戻ってから、駅のショッピングセンターに足を運ぶと、そこには別世界が広がり、多くの買い物客で賑わっていた。
先週は、ショピングセンターの営業時間が、平日は18時頃と早じまいであり、日曜に買いだめをしておかないと、次週の夕食のおかずに事欠くことになりかねない。
ショッピンセンターの中で、用を済ませると、もう一度自宅に帰り、冬物をハンガーラックに入れ、春から夏への衣服をタンスに入れた。
一連の作業が終わると、ふと江戸川を散歩してみたくなり、外に出て川への道を歩き始めた。その通りには結構人が出ていた。
木々は、青々として、春の装いが感じられた。
江戸川に出ると、ジョギングをしている人々の姿が目に入ってきた。
土手は、現在大きな工事をしている様子だったので、土手から河原に出てみた。
鉄橋には、しっ切りなしにやってくるJ電車の轟音が聞こえ、川には早くもモーターボートが爆音を立てて快走していた。
手前の川の中では、鴨が泳ぎ、河原では雀が数羽遊んでいた。
暫く、そんな景色を楽しんでから、紫色の花が咲く道を歩き、路傍の草花を楽しんで自宅への帰途に就いた。
時計を見ると、12時半頃であった。
その後、15時半ごろ、所要がありショピングセンターを抜けようとすると、食品売り場以外の店舗のシャッターは閉まっていた。
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外出抑制中の買い物(その253)
4月5日、その朝11時頃、外を眺めると、どんよりした曇り空であった。...
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4月5日、その朝11時頃、外を眺めると、どんよりした曇り空であった。
厚手のコートや冬物を整理し、近くのクリーニング店に持ち込んだ。
帰りにJR市川駅のショッピングモールに寄ると、大型の珈琲店のシヤッターは締められていた。
それでも、野菜物や魚類等の生鮮食料を扱う店は、豊富な商品を陳列していた。
揚げ物や餃子、焼売、弁当、パンなどを扱う食料品店はいつもの様に商いをしていた。
歩いている買い手側も、レジに並んで、いつもの様な風景であった。
新型コロナウイルス禍の影響で、こちらの心情が沈んでいる所為か、なんとなくではあるが、活気に乏しく感じた。
このモールは、2階建てで概ね4つぐらいのパートに分かれていて、更にその周りに大型のスーパーマーケットが4件ほどある。
日頃の生活は充分に賄えて、便利である。
少し離れたところには、酒場やレストランもあるが、そこが繁盛しているのかどうかは見当がつかなかった。
それでも街行く人は、結構いて、ベットタウンである、市川駅周辺の機能的役割を果たしているように見えた。
その日は、生鮮食料品が入った重い買い物袋をいくつかブル下げながら、自宅へと戻って行った。
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