白梅紅梅を求めて、バスで戸定歴史館へ、そこからじゅんさい池に(その247)
2月23日、朝9時過ぎに、市川駅のバス乗り場に行くと、聖徳学園経由松戸車庫行のバスが出発するところであった。...
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2月23日、朝9時過ぎに、市川駅のバス乗り場に行くと、聖徳学園経由松戸車庫行のバスが出発するところであった。
運転手に「戸定歴史館」を通るかと確認し、そのバスに飛び乗った。
駅のロータリーを出て、京成真間駅を経て、バスは外環道をゆっくりと走った。
30分も乗っただろうか、「戸定歴史館前」でそのバスを降りた。
数年前に、サイクリング車で来た時に覚えのある半地下のトンネルが見えた。
左に折れると、真っ赤な「紅梅」が目の前に現れた。
その横を通り、坂道を登って行くと、階段の上に戸定歴史館の古風な入り口が見えた。
中に入ると、見事な紅梅が出迎えてくれた。
更に中に入って行くと、視界が広がり、江戸川と常磐線が走っている景色が目に入ってきた。
その向こうには、薄っすらではあるが、富士山が見えた。
中庭には、程良い空間があり、そこに紅、そして白い梅の花が咲いていた。
日曜の朝10時頃であったので、人の出はまばらであった。
紅梅も白梅も見事な枝ぶりであり、色彩も艶やかであった。
人影もなさそうな頃合いを狙って、三脚を立て、ビデオカメラで撮影を開始した。
頭上には太陽が顔を出し、白い綿雲が青い空に漂っていた。
時折、子供たちの声が聞こえるだけで、上等の枝ぶりの梅の木が、一群をなしていた。
気が付けば、梅の木にメジロが止まり、盛んに嘴を動かしていた。
水戸藩主最後の殿様、徳川昭武が丹精を込めて造営した庭園が、令和の時代にも受け継がれ、しっとりとした艶を放っていた。
かれこれ1時間もそこに魅せられていたが、ようやく出口に向かうと、その紅梅の枝にもメジロが留まり、盛んに動いていた。
その様子をビデオに収め、その館を後にした。
そこから、バスを乗り継ぎ、国府台にある「じゅん菜池」を訪ねた。
裏口から入り、梅林を抜けたが、戸定歴史館の梅と比べると、貧弱な感じがした。
それでも、湖に浮かんだカルガモの元気な泳ぎや湖畔に植えられた紅白の梅の花が、見事に調和がとれて、美しいメロデーが聞こえてくるようであった。
手元の時計を見ると、12時近くなっていたので、その日は「じゅん菜池」の停留所から市川駅行きのバスに乗り帰路に就いた。
満員のバスを降りて、時計を見ると、12時を少し回った頃であった。ダウンコートを着ていたので寒さを感じることがなかった。
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秋葉原までがらんとした車内(その246)
2月16日、その日の朝方は雨が降って道路が濡れていた。...
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2月16日、その日の朝方は雨が降って道路が濡れていた。
午前中は、自宅でゆっくりし、雨が止む頃、出かけようと考えた。
午後3時頃、市川駅から総武緩行線に乗って、秋葉原駅まで出た。
乗った電車も、いつもはごった返す、秋葉原の乗り換えホームもそれほど混雑していなかった。
階段を降りて、山手線と京浜東北線のホームを見渡しても、いつもほどの人の動きはなかった。
総武線の下りホームに上がると、それなりの乗り換え客が電車を待っていた。
大半の人々が、マスクで顔を覆い、ホームはいつもよりがらんとした様子だった。
湯島天神に行って、咲き誇った梅でも撮影しようかと思っていたが、ホームの間から垣間見る、どんよりとした空の様子を見ると、その気を失ってしまった。
その日は、総武線下り電車に乗り、そのまま帰宅した。
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葛西臨海公園に水仙を鑑賞しに行ったら背景に富士山の姿が(その245)
2月9日、その日の朝9時頃、JR市川駅から総武緩行線に乗って、西船橋駅で武蔵野線に乗り換えて、葛西臨海公園に行くつもりであった。...
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2月9日、その日の朝9時頃、JR市川駅から総武緩行線に乗って、西船橋駅で武蔵野線に乗り換えて、葛西臨海公園に行くつもりであった。
ところが、どう間違えたのか、地下鉄東西線に乗ってしまい、やもう得ず、葛西駅で下車し、都バスに乗って、葛西臨海公園までたどり着いた。
朝から寒い日であったが、バス停で待つ間に冷たい風にあおられ、体は更に冷えた。
バスを降りると、その公園のシンボルである、大きな観覧車を正面に見て、水仙の花畑へと急いだ。
空は、真っ青に晴れ、可憐な水仙の花が一面に咲き誇っていた。
三脚を伸ばして、ビデオ撮影の準備をしていると、中年の男がやって来て、「背景に富士山を入れられる好位置がある」と指をさして教えてくれた。
「ほう、それは良い」と思い、そこに三脚を立てて、富士山を背景にした水仙の花群にレンズを合わせた。
好位置を見つけ、じっくり撮り始めると、周りにカメラ愛好家が群れてきた。
あるカメラマンは、大きな声で、夫とみられる男に、子供とポーズを採るようにうるさく指示していた。
周りの声を聴いていると、「絞りがどうとか」とか結構こった、撮影を楽しんでいるように見えた。
スマホのカメラマンも多いが、一眼レフの高そうなカメラを手にした姿も目立った。
手前の水仙畑から、背景に見える富士山にズームアップしてゆくと、なかなかの好シーンであった。
ただ残念だったのは、富士山の姿に、一本の電線の黒い横線がどうしても入ってしまうことであった。
「うーん、残念」と思いながら、それでも20万株と言われるその水仙畑から、富士山の姿まで何回か撮影した。
その絶好の撮影位置から離れると、わっとばかりに多くのカメラマンがその後の位置を占領した。
カメラマンたちの熱気の凄さに、現代を感じた。
水仙畑を過ぎて、富士山が見える場所にもっと近づくと、新設のオリンピックカヌー競技場が見えてきた。
完成近くで、瀟洒な競技場に見えた。
その辺りで、引き返し、その日は帰路に就いた。
葛西臨海公園駅に着くと、タイミング良く武蔵野線直通の京葉線が来て、西船橋駅経由で、市川駅まで帰ることができた。
市川駅で、時計を見ると、12時少し前であった。
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