【隅田川シーズンズ】
白金台の「自然教育園」に見る都心の秋(その180) 11月25日、その日の午前8時半頃、JR総武緩行線に乗り、浅草橋駅で都営浅草線に乗り換え、白金台の国立科学博物館付属の「自然教育園」に行った。
都会のど真ん中に、これだけの自然がどうして残っているのか、不思議な感覚を覚える程であった。 もみじの赤くなった紅葉を楽しみにしていたが、まだ緑色した状態のものも多かった。 こぼれ日が、道の枯葉を照らし、秋の景色を色づかせていた。 それでも、瓢箪池辺りに行くと、赤く色づいた紅葉を見つけることができた。 池には青い空が、映り、枯れた葉っぱは、秋の深い色を表現していた。 木の橋を渡ると、白い大きなススキが、目の前に迫ってきた。 樹齢が長い、太い巨木が何本も目に入ってきた。 時折、真っ赤に染まった紅葉に出っくわし、その都度、スマホで撮影した。 歩きながら、お喋りしている女性たちも数組すれ違った。 皆、秋の散策を楽しんでいる様だった。 園内を一周して、瓢箪池に戻ると、ベンチに座っている人々や絵を描いている人々が数人いた。 秋の雰囲気を体に一杯感じている様だった。 秋の切なげな様相と、池の水、そして青い空が何とも言えない景色を作っているように感じた。 もう一度、木々の間から季節を感じ、小鳥たちのさえずりを聞きながら、出口の方へと歩いた。 園を出ると、今度は「庭園美術館」の前を通って、JR目黒駅まで歩き、品川駅から総武快速線で市川駅まで帰った。 電車の連絡が上手く行き、12時には、自宅に着くことができた。 秋を一杯吸い込んだ、半日だった。 戻る |