【隅田川シーズンズ】
葛西臨海公園に水仙を鑑賞しに行ったら背景に富士山の姿が(その245)
三脚を伸ばして、ビデオ撮影の準備をしていると、中年の男がやって来て、「背景に富士山を入れられる好位置がある」と指をさして教えてくれた。 「ほう、それは良い」と思い、そこに三脚を立てて、富士山を背景にした水仙の花群にレンズを合わせた。 好位置を見つけ、じっくり撮り始めると、周りにカメラ愛好家が群れてきた。 あるカメラマンは、大きな声で、夫とみられる男に、子供とポーズを採るようにうるさく指示していた。 周りの声を聴いていると、「絞りがどうとか」とか結構こった、撮影を楽しんでいるように見えた。 スマホのカメラマンも多いが、一眼レフの高そうなカメラを手にした姿も目立った。 手前の水仙畑から、背景に見える富士山にズームアップしてゆくと、なかなかの好シーンであった。 ただ残念だったのは、富士山の姿に、一本の電線の黒い横線がどうしても入ってしまうことであった。 「うーん、残念」と思いながら、それでも20万株と言われるその水仙畑から、富士山の姿まで何回か撮影した。 その絶好の撮影位置から離れると、わっとばかりに多くのカメラマンがその後の位置を占領した。 カメラマンたちの熱気の凄さに、現代を感じた。 水仙畑を過ぎて、富士山が見える場所にもっと近づくと、新設のオリンピックカヌー競技場が見えてきた。 完成近くで、瀟洒な競技場に見えた。 その辺りで、引き返し、その日は帰路に就いた。 葛西臨海公園駅に着くと、タイミング良く武蔵野線直通の京葉線が来て、西船橋駅経由で、市川駅まで帰ることができた。 市川駅で、時計を見ると、12時少し前であった。 戻る |