【隅田川シーズンズ】
市川からの雪景色(その252) 3月29日、その日の朝、窓を開けると、外は”こんこん”と雪が降っていた。
僅かながら街行く人々は、傘をさして、その街路を歩いていた。 駅の南側から、北側に回ると、バスやタクシーが結構動いていた。 1か月前ほどに、「コロナウイルス」感染で有名になったスポーツジムが入っている、そのビルの周辺にも人の動きが感じた。 街行く人々は、少ないものの、結構通行人は目に入った。 つい数日前に、リニューアルオープンした西側のモールの入り口には、派手なサインがあり、目をひいた。 オープニングセールをしている店舗に入ると、昼頃の所為か、相当な人だかりであった。 自宅に戻り、少し休んでから、ベランダに出ると、もう雪は止んでいた。 空は重い灰色で染められ、東京方向は霞んで、いつも見える東京スカイツリーも全く見ることが出来なかった。 近くの江戸川も寒々とした様子で流れていた。 ベランダから本八幡駅の方を見ると、いつも利用しているJR総武緩行線の黄色い車体がうねりながら走ってきた。 その内に、隣の快速線も長い車列で、走ってきた。雪の所為で電車の運行がどうなるか心配していたが、どうやら影響は無いようであった。 最近開通した東京外環道も湾岸線も遠目から見ると、それほどの混雑を感じさせなかった。 内心ほっとし、次の日の通勤の心配をしないで済みそうだと思った。 それにしても、その日の降雪は、東京圏の足を止め、コロナウイルスの蔓延を食い止める神風となったかも知れないかとふと思った。 ビデオカメラを持つ手が、冷たくなり、その日はベランダから室内へと戻った。 戻る |