【営業マン横道日記】
殺人的混雑(その122)
4月13日、その日の朝の出勤時間に、私はJR市川駅の総武線ホームに辿り着いた。
見ると、そのホームは人で溢れかえっていた。
「何が起こったんだろう」近年見たことがない人の山であった。
「これでは、当分乗れないな」と思い、一度ホームを降りて、快速線に向かった。
このホームは、緩行線よりは少しましな混雑であった。
ホームに入って来た電車のドアのいくつかには、コートなどが挟まっているのが奇妙に見えた。
「超満員だな!、乗れるかな?」と思ったが、不思議にも何とか乗れた。
最初は片足が浮いていたが、何とか着地できた。
錦糸町で、緩行電車のホームを見ると、人は一杯であったが、何とか動き出したようだったので、そちらのホームに移った。
そのホームも階段の下から人が並んでいた。
何とか先頭電車の止まる位置まで、辿り着いた。
拡声器で、2分ごとに電車が入ってくると告げていたが、5本ほど待つと、やっと乗れることができる位置にきていた。
出て行く電車を見ると、上手くホームに立っている人をすり抜けて、出て行った。また入ってくる電車の方を見ると、駅員と電車の間隔はぎりぎりで、神業的身の熟しであった。
しばらくぶりに殺人的な混雑ぶりを経験した。それにしても「何とかなるものなんだな」と変に感心した。
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