6月1日、その日私は、地下鉄千代田線の赤坂駅を出た。 そして久ぶりに一ツ木通りを歩いた。 すると、傘が上の方で少し曲がった形の、街路灯が道の両方に並んで見えた。 その辺りの風景は、ここ数年で様変わりをしていた。 ふと気が付くと、横っちょに公園が、見えた。 「ほう、こんなところに公園などあったっけ」と呟いた。その公園には2頭の黄色い巨鳥が頭を揃えてシンボルとして設置されていた。 10メートルほど歩き、また覗き込むと今度は小寺の存在に気がついた。 この道は、よく歩いたが、今まで公園や小寺の存在に気がついたことがなかった。