世界バレー開幕!黒後愛・古賀紗理那が躍動(9月30日)
バレーボール女子の4年に一度の世界一決定戦・世界選手権(通称・世界バレー)が開幕した。2大会ぶりの日本開催に燃える火の鳥NIPPON。1次ラウンド・グループAの戦いの舞台・横浜アリーナには満員の観衆が詰めかけた。グループAの6チーム中、日本は世界ランクでは最上位の6位。ほかに一桁台は8位のオランダのみと、4つあるプールのうち組み合わせにはかなり恵まれたと言える。ここは是非とも5戦全勝で2次ラウンドに進みたいところだ。...
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バレーボール女子の4年に一度の世界一決定戦・世界選手権(通称・世界バレー)が開幕した。2大会ぶりの日本開催に燃える火の鳥NIPPON。1次ラウンド・グループAの戦いの舞台・横浜アリーナには満員の観衆が詰めかけた。グループAの6チーム中、日本は世界ランクでは最上位の6位。ほかに一桁台は8位のオランダのみと、4つあるプールのうち組み合わせにはかなり恵まれたと言える。ここは是非とも5戦全勝で2次ラウンドに進みたいところだ。
29日、日本は初戦の相手アルゼンチン(世界ランク11位)に対し、終始リードする展開でゲームを進めた。全セットで10点以上リードする3-0のストレート勝利を飾り幸先の良いスタートを切った。「大会の雰囲気とか初めてなので不安だったが勝てて良かった」プールAの6カ国中唯一の女性監督である中田久美監督はホッとした表情で答え、次戦以降に向け「総力戦で戦い抜きたい」と気を引き締めていた。
その監督がエースに抜擢したのは若干二十歳の黒後愛。「どんな状況でも力強いスパイクを打ちたい」というチーム随一のパワーヒッターだ。Vリーグでデビュー1年目から全試合スタメン出場。最優秀新人賞を獲得したニューヒロインがこの日も相手コートにスパイクを叩き込んで行った。待ち受ける世界の強豪国相手にどこまで得点を重ねられるかは彼女の肩にかかっている。また、アルゼンチン戦で声を枯らしてチーム最多15得点を挙げた古賀紗理那の好調ぶりも頼もしい。古賀は22歳のアウトサイドヒッター。直前のアジア大会には帯同せず国内で調整を続けていた。黒後とのコンビで攻撃のバリエーションに一層厚みが出そうだ。期待しよう。
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世界柔道閉幕・躍進の日本勢、2020へ弾み
27日、最終日を迎えた世界柔道選手権。アゼルバイジャンのバクーで8日間にわたり繰り広げられた熱戦に幕が下りた。日本は最終日に行われた男女混合団体も制し、有終の美を飾った。
今大会の日本は「金」8、「銀」5、「銅」4と合計17個のメダルを獲得。いずれも参加国中最多として柔道母国の面目を保った格好だ。特に女子は7階級中5階級を制覇。残り2階級も銀メダル獲得と、大会史上初めて個人戦の出場全選手が表彰台に立つという快挙を遂げている。...
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27日、最終日を迎えた世界柔道選手権。アゼルバイジャンのバクーで8日間にわたり繰り広げられた熱戦に幕が下りた。日本は最終日に行われた男女混合団体も制し、有終の美を飾った。
今大会の日本は「金」8、「銀」5、「銅」4と合計17個のメダルを獲得。いずれも参加国中最多として柔道母国の面目を保った格好だ。特に女子は7階級中5階級を制覇。残り2階級も銀メダル獲得と、大会史上初めて個人戦の出場全選手が表彰台に立つという快挙を遂げている。
最重量の78キロ超級の朝比奈沙羅は全5試合で一本勝ち。見事初優勝を決めた。前回ハンガリー大会では決勝で延長戦の末に敗れ悔し涙を流したが、その時のメダルを毎晩目にして雪辱を期してきた。医師の家庭に生まれた彼女の夢は、東京五輪の金と医師になること。来年は医学部への受験に向けて文武両道に励んでいる。大きな夢の実現に向けて、きちんと結果を出したのは天晴というほかない。52キロ以下級では阿部詩が志々目愛との日本人対決を制し、初出場で金メダルを獲得した。兄の一二三も66キロ以下級を二連覇し、史上初の兄妹同時優勝を達成。共に世界ランキングの1位に立った。
一方、男子は阿部のほか60キロ以下級の高藤直寿が優勝したが、中量級以降での金メダルはなし。故障者が多かったこともあり、今後の巻き返しに期待したいところ。今大会は男女混合で韓国が北朝鮮との合同チーム“コリア“で参加した。もし東京五輪で統一のチームでの出場となれば非常に手強い存在になるだろう。次回来年の世界選手権は9年ぶりの日本開催。2020年に向け日本勢の更なる飛躍が見れそうだ。
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カープ3連覇達成!!!34年ぶりの頂きへ挑む(9月27日)
「3連覇最高でーす!!」カープ投手陣を支えた司令塔・會澤翼選手会長のかけ声で始まった優勝祝勝会。歓喜のビールかけで鯉戦士たちは瞬く間に6000本を超える黄金のシャワーに染まり祝福に酔いしれた。
2位に8ゲーム差の貯金23。首位に立ってからは一度も逆転を許さずにペナントを制した広島カープの強さの秘密はどこにあるのか?リーグトップタイの172本塁打の重量打線もさることながら84盗塁の機動力こそがその真骨頂ではないだろうか。...
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「3連覇最高でーす!!」カープ投手陣を支えた司令塔・會澤翼選手会長のかけ声で始まった優勝祝勝会。歓喜のビールかけで鯉戦士たちは瞬く間に6000本を超える黄金のシャワーに染まり祝福に酔いしれた。
2位に8ゲーム差の貯金23。首位に立ってからは一度も逆転を許さずにペナントを制した広島カープの強さの秘密はどこにあるのか?リーグトップタイの172本塁打の重量打線もさることながら84盗塁の機動力こそがその真骨頂ではないだろうか。盗塁だけでなく打球処理の判断の高さ。状況を見極め、常に次の塁を狙う集中力の高さがチーム内に浸透していることは、これまでのプロ野球史に一時代を築いてきた数多の常勝チームにも共通する特色と言える。
球団9度目の優勝はカープの歴史上初のリーグ3連覇。セントラルリーグで3連覇を達成したのはジャイアンツに次いで2球団目の偉業だ。
「もう一本欲しい旗がある」今季限りでの引退が決まっている新井貴浩が祝勝会で表情を引き締める。そう、残る栄冠は日本一の称号だ。赤ヘルブームの79-80年の連覇時には2年連続で頂点に輝いた。1984年以来、34年ぶりの栄冠を掴むための戦いはすぐに始まる。パシフィックリーグでは埼玉西武ライオンズがマジック5と優勝目前に迫っている。そのライオンズではこの日、松井稼頭央の現役引退が明らかになった。仮にライオンズとの決戦となれば、ともに長年チームを支えた大ベテランの花道を飾るため譲れない闘いとなろう。両リーグを代表する超攻撃型チーム同士の対決。個人的には最も見たい顔合わせだが…果たして実現するだろうか。
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揺れる角界・貴乃花親方、突然の“引退”宣言(9月26日)
25日、貴乃花親方の突然の“引退発表“と記者会見を受けて、NHKと民放各局は一斉に生中継。26日のスポーツ紙やワイドショーは大相撲の話題一色となった。現在は情報が錯綜しており、賛否両論様々な意見が飛び交っている。ゴシップ的な話題のソースは信憑性も不確かなものも多いので、ここで積極的に取り上げることはしないが、会見の内容に出てきた角界独特の部屋制度について簡単に確認してみよう。
今回のニュースで盛んに登場する相撲用語。...
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25日、貴乃花親方の突然の“引退発表“と記者会見を受けて、NHKと民放各局は一斉に生中継。26日のスポーツ紙やワイドショーは大相撲の話題一色となった。現在は情報が錯綜しており、賛否両論様々な意見が飛び交っている。ゴシップ的な話題のソースは信憑性も不確かなものも多いので、ここで積極的に取り上げることはしないが、会見の内容に出てきた角界独特の部屋制度について簡単に確認してみよう。
今回のニュースで盛んに登場する相撲用語。そもそも「親方」とは日本相撲協会の構成役員である「年寄」の総称である。あまり知られていないが立行司の木村庄之助・式守伊之助も親方と呼ばれる。親方は全員が相撲協会の評議委員として協会の業務分掌を担う資格を有していて、その内容は協会の運営や本場所・巡業などの興行、相撲の普及活動など多岐にわたる。その一方で弟子を指導育成する義務を負わされている。
今回貴乃花親方が引退すると表明したのはこの親方の職務についてであり、協会側では親方職は「退職届」でなければ受理できないとして主張は平行線を辿っているようだ。また、弟子たちについて交流のある千賀ノ浦部屋への移籍を希望しているが、こちらも書類上の不備を指摘されていて了承されるかは不透明だ。現在貴乃花部屋には三名の関取を含む力士八名と床山・世話人・マネージャーが在籍している。彼らの処遇は良い形で収拾してもらいたいところだ。
果たしてこれで貴乃花親方は弟子たちへの指導は完全に出来なくなるのか?現時点では仮に親方を辞めたとしも、あくまでも協会自体には籍を残したままということになる。また、一方で過去に協会を離れた元力士が部屋のコーチ的な役割で指導に関わっているケースが黙認されているような事例もある。今後貴乃花親方は協会とどのような関わり方をしていくのか、今後の争点はこの辺りになってくるかもしれない。
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年間最高試合の声も…死闘木村翔vs田中恒成(9月25日)
世界記録達成もさることながら、お互いの死力を尽くした名勝負。ひたすらにその一言に尽きる。24日行われたWBO世界フライ級タイトルマッチは3度目の防衛に挑む王者・木村翔と指名挑戦者の田中恒成の日本人対決だった。
田中は日本人最速のプロ5戦目で世界王座奪取、同じく8戦目での2階級制覇とエリート街道を驀進してきた。一方、チャンピオンの木村は正に雑草魂。デビュー戦では1RでKO負けを喫しながら昨年7月18戦目でようやく世界初挑戦を果たす。...
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世界記録達成もさることながら、お互いの死力を尽くした名勝負。ひたすらにその一言に尽きる。24日行われたWBO世界フライ級タイトルマッチは3度目の防衛に挑む王者・木村翔と指名挑戦者の田中恒成の日本人対決だった。
田中は日本人最速のプロ5戦目で世界王座奪取、同じく8戦目での2階級制覇とエリート街道を驀進してきた。一方、チャンピオンの木村は正に雑草魂。デビュー戦では1RでKO負けを喫しながら昨年7月18戦目でようやく世界初挑戦を果たす。その相手は中国の国民的英雄・鄒市明。敵地北京に乗り込んで圧倒的アウェーの不利な状況下で見事KO勝利し世界王座を奪取した。大半の日本人世界王者が日本国内でベルトを獲得しているなか、海外で新王者となったのは日本のボクシング史上9人目の快挙である。
経歴も対照的な二人の対決はお互い譲らぬ意地のぶつかり合いとなった。手数で勝ったのはここまで11戦無敗で、元ミニマム級&元ライトフライ級王者の田中。第7ラウンドでは反撃に出た木村の右フックが田中をぐらつかせるが判定はスリップに。終盤に入り田中の連打で右目をふさがれたチャンピオンは最終ラウンドで勝負に出た。ボディーを攻め田中を追い詰めるも試合終了、判定へと持ち込まれた。結果は0-2の裁定で田中が王座奪取に成功。世界最速タイのプロ12戦目での3階級制覇を成し遂げた。
年間最高試合候補に挙げる声も出たこの激戦。田中の地元・名古屋ということで圧倒的に挑戦者への声援の多いなかで魂のファイトを見せた木村にも称賛を送りたい。大変残念なのはこの試合が全国に中継されなかったこと。もっと多くの人に知って欲しい心を揺さぶる闘いだった。
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