マーケティングやプロモーションも道なき道を歩む(第2回)
BABYMETALのマーケティング手法もまた独特だ。
まず、テレビにほとんど出ない。たしかにメジャーデビュー直後の2013年初頭には、いくつかのバラエティ番組や歌番組に登場していたが、今年にいたっては、早朝や深夜の情報番組に時々取り上げられる程度。歌番組には一切、出ていない。
その情報番組のひとつが、昨日(2015/10/07)放送された「NEWS ZERO」だった。
内容は、今年放映された他局の情報番組と同様、BABYMETALのこれまでの歩みをあっさりと紹介する程度。...
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BABYMETALのマーケティング手法もまた独特だ。
まず、テレビにほとんど出ない。たしかにメジャーデビュー直後の2013年初頭には、いくつかのバラエティ番組や歌番組に登場していたが、今年にいたっては、早朝や深夜の情報番組に時々取り上げられる程度。歌番組には一切、出ていない。
その情報番組のひとつが、昨日(2015/10/07)放送された「NEWS ZERO」だった。
内容は、今年放映された他局の情報番組と同様、BABYMETALのこれまでの歩みをあっさりと紹介する程度。とてもお題目である「平均16.3歳・BABYMETAL・世界が注目する理由」とは程遠かった印象だが、内閣改造もあったし、時間がなかったのだろうと推測できる。それがマスメディアというものだ。
またプロモーションも、独特だ。
他のアイドルのような、いわゆる接触型のプロモーション(握手会やサイン会など)はまったく行わない。だからファンが実際に彼女たちを視ることのできるのは、ライブ会場か公式のPVのみ。そしてネット上にあまたアップされている海外ライブのファンカム映像だ。
まさにネット時代の申し子といえるし、運営側もそのことをよくわかって、神秘性、希少性を演出しているのではないかと推測する。
来年4月には、ポールマッカートニーやマドンナ級の大物ミュージャンがプレイすることで知られるイギリスのウェンブリー・アリーナで単独ライブを開催する予定という。
日本人のミュージシャンが到達できなかった高みを、次々と乗り換えているBABYMETAL。伝説を伝説で塗り替え続ける彼女たちに、目が離せない。
参考映像
BABYMETAL - Ijime,Dame,Zettai - Live at Sonisphere 2014,UK (Official Video)
https://www.youtube.com/watch?v=Ro-_cbfdrYE
世界がBABYMETALを発見した瞬間。ほぼオールアウェイではじまったフェスのラスト曲。当初、疑念と懸念ではじまった観衆も、最後は「We want more」の大合唱。日本の、そして世界の音楽史に歴史を刻んだ映像といえる。
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日本人が知らない、世界のBABYMETAL(第1回)
BABYMETALをご存知だろうか?
あまりマスメディアには登場していないが、若い3人組の女性(全員がまだ10代)メタルダンスユニットのことだ。
彼女たちは、「メタルとアイドルの融合」というありえない組み合わせのもと、独特きわまりない楽曲と圧倒的な歌唱力、演奏力、パフォーマンス力で、いま全世界を熱狂させている。
2010年にインディーズデビューし、YouTubeにアップした動画がまたたく間に外国語のコメントで満たされるなど、BABYMETALはまず海外からの注目を集める。...
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BABYMETALをご存知だろうか?
あまりマスメディアには登場していないが、若い3人組の女性(全員がまだ10代)メタルダンスユニットのことだ。
彼女たちは、「メタルとアイドルの融合」というありえない組み合わせのもと、独特きわまりない楽曲と圧倒的な歌唱力、演奏力、パフォーマンス力で、いま全世界を熱狂させている。
2010年にインディーズデビューし、YouTubeにアップした動画がまたたく間に外国語のコメントで満たされるなど、BABYMETALはまず海外からの注目を集める。
2013年のメジャーデビュー後の初シングルは、いきなりオリコン6位。その後、女性最年少で武道館2daysを満杯にし、続くワールドツアーでは世界最大級のメタルフェス「Sonisphere2014」で6万人の観衆の度肝を抜く。全米ビルボード総合チャートでは、CDを発売していないのにもかかわらず、日本史上最年少14.7歳で187位にランクイン。米国以外のアーティストのランキングである「WORLD ALBUMS」ではウィークリーチャート1位、58週連続でランクインという快挙を成し遂げている。
さらに今年(2015年)になってからは、1stライブアルバムがオリコンチャートで女性アーティストとして11年ぶりにTOP3に入り、初のライブ映像作品(Blu-ray)は総合1位の女性最年少記録を更新。そして3月には「第7回 CDショップ大賞 2015」の大賞を受賞した。
続く9ヶ国を回る2度目の海外ツアーでさらに観衆を熱狂の渦に巻き込み、5月には世界最大級のメタル雑誌「METAL HAMMER」と音楽雑誌「Kerrang!」から相次いで賞を受賞し、現在は初の国内ツアーを敢行中だ。
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