米朝首脳会談の先に生じる問題(6月2日)
金正恩委員長からの親書を受け取ったトランプ大統領は、6月12日に米朝首脳会談が開催されることを明言した。同時に6月12日の会談はプロセスの始まりであり、なんらかの署名をするつもりはない、とも語っている。
同時に北朝鮮の経済支援については、韓国や日本、中国が行うべきで「米国が支出する必要はない」とも述べている。以前にも北朝鮮が非核化したら、マーシャルプランを北朝鮮に対し実行するが、その費用の分担は韓国と日本だ、と語っていたのを改めて強調したことになる。...
全部読む
金正恩委員長からの親書を受け取ったトランプ大統領は、6月12日に米朝首脳会談が開催されることを明言した。同時に6月12日の会談はプロセスの始まりであり、なんらかの署名をするつもりはない、とも語っている。
同時に北朝鮮の経済支援については、韓国や日本、中国が行うべきで「米国が支出する必要はない」とも述べている。以前にも北朝鮮が非核化したら、マーシャルプランを北朝鮮に対し実行するが、その費用の分担は韓国と日本だ、と語っていたのを改めて強調したことになる。
費用分担が必要なのは、北朝鮮の経済再建だけではない。非核化にも膨大な費用がかかる。核兵器・核物質、核技術者の海外移転の費用だけでなく、査察の費用もかかる。さらに「申告されない」核物質が本当に存在しないのか、という「無いことの証明」をするためには、査察の人手と年月がかかる。核兵器の開発の初期段階でしかなかったリビアよりは、はるかに大変である。
経済再建にもインフラや工場の建設だけではなく、老朽化した設備の撤去の費用もかかることになる。さらに経済運営、マネージメントというソフト面のコストも必要である。もっともこれは現在の北朝鮮で「なし崩しの市場経済化」が進んでいることからすると、かつてソ連からロシアになったときの民営化の時よりは(国家の規模が違っているとはいえ)ショック状態は少なくてすむかもしれない。
閉じる
キム委員長の側近・書簡携えワシントン訪問へ(6月1日)
米国・ポンペオ国務長官は、北朝鮮の指導部レベルの高官として18年ぶりに米国を訪れた北朝鮮朝鮮労働党・キムヨンチョル副委員長と米国・ニューヨークで、2日間にわたり会談した。
会談後記者会見したポンペイオ国務長官は「米朝首脳会談開催へ大きな進展あった」との考えを示した。そのうえで「北朝鮮の非核化と見返りについて協議した」と説明した。
北朝鮮・キムジョンウン委員長が、米国が要求する非核化に応じることに期待を示した。...
全部読む
米国・ポンペオ国務長官は、北朝鮮の指導部レベルの高官として18年ぶりに米国を訪れた北朝鮮朝鮮労働党・キムヨンチョル副委員長と米国・ニューヨークで、2日間にわたり会談した。
会談後記者会見したポンペイオ国務長官は「米朝首脳会談開催へ大きな進展あった」との考えを示した。そのうえで「北朝鮮の非核化と見返りについて協議した」と説明した。
北朝鮮・キムジョンウン委員長が、米国が要求する非核化に応じることに期待を示した。
キム副委員長が、キム委員長から米国・トランプ大統領に宛てた書簡を携え、首都・ワシントンを訪れる予定と明らかにした。
トランプ大統領が書簡の内容を踏まえて、首脳会談の開催を1日にも決断するかの問いにポンペイオ国務長官は「わからない」と回答した。
閉じる
開催場所を「セントーサ島」で最終調整(5月31日)
来月の首脳会談開催に向け、米朝がパンムンジョム、ニューヨーク、シンガポールの3カ所同時の事前協議を行っている。
シンガポールの北朝鮮の代表団を率いているのは金委員長の執事役でもあるキムチャンソン国務委員会部長で、きのうに引き続き米国代表団の宿泊ホテルで会談をしたとみられる。またシンガポールの外務省も訪れていて、首脳会談の日程や警備などについて打ち合わせをしたものとみられる。
両国は、米朝首脳会談を開催する場合、セントーサ島のホテルを会場とすることで最終調整に入ったという。
開催に向け・米朝が会場の下見(5月31日)
史上初の米朝首脳会談の実現に向けた調整を行うため北朝鮮側のキーパーソン・キムヨンチョル朝鮮労働党副委員長が30日到着した。北朝鮮指導部レベルの高官が米国訪問は18年ぶりとなる。
キム副委員長と会談する米国・ポンペイオ国務長官も現地入りすることになっていて双方のトップの側近によって非核化を巡る詰めの協議が行われ、会談開催へ前進あるか注目される。
一方米朝首脳会談の開催準備が行われているシンガポールでは北朝鮮・キムチャンソン国務委員会部長が昨日シンガポール外務省を訪れ、会談に向けてシンガポール政府と実務的な打ち合わせをしたとみられる。...
全部読む
史上初の米朝首脳会談の実現に向けた調整を行うため北朝鮮側のキーパーソン・キムヨンチョル朝鮮労働党副委員長が30日到着した。北朝鮮指導部レベルの高官が米国訪問は18年ぶりとなる。
キム副委員長と会談する米国・ポンペイオ国務長官も現地入りすることになっていて双方のトップの側近によって非核化を巡る詰めの協議が行われ、会談開催へ前進あるか注目される。
一方米朝首脳会談の開催準備が行われているシンガポールでは北朝鮮・キムチャンソン国務委員会部長が昨日シンガポール外務省を訪れ、会談に向けてシンガポール政府と実務的な打ち合わせをしたとみられる。
さらに北朝鮮側は現地入りしている米国政府の先遣隊の滞在先のホテルで米朝が共にゴルフカートでホテルの敷地内を見て回っている。
会談の会場や宿泊場所といった関係施設の候補地としてホテルを下見したものとみられる。
閉じる
米国政府代表団が北朝鮮側と非核化協議か(5月28日)
米朝首脳会談の調整が活発になっている。米国政府の代表団が北朝鮮に派遣され焦点となる非核化について協議を進めているものとみられる。
シンガポールに向けても米国政府の先遣隊が横田基地から出発した。
代表団を率いているとみられるのはソンキム。6か国協議の担当特使や韓国駐在の米国大使など歴任した。現在はフィリピン駐在の米国大使である。
北朝鮮の核問題に精通した実務者レベルの高官が不足している中抜擢された。...
全部読む
米朝首脳会談の調整が活発になっている。米国政府の代表団が北朝鮮に派遣され焦点となる非核化について協議を進めているものとみられる。
シンガポールに向けても米国政府の先遣隊が横田基地から出発した。
代表団を率いているとみられるのはソンキム。6か国協議の担当特使や韓国駐在の米国大使など歴任した。現在はフィリピン駐在の米国大使である。
北朝鮮の核問題に精通した実務者レベルの高官が不足している中抜擢された。
米朝の実務者協議は板門店の施設であすまで行われる見通し。
北朝鮮からはチェソニ外務次官が出席し、最大の焦点である北朝鮮の非核化について意見が交換されているとみられる。
閉じる
「米中覇権争い」内の検索