米国代表団・北朝鮮入り・首脳会談開催へ協議(5月28日)
トランプ大統領はツイッターに“米国政府の代表団がキム委員長との首脳会談に向けた調整のため北朝鮮に到着した”と書きこみ、核放棄すれば経済的に豊かになるとの考えを示唆した。
ワシントンポストによると、北朝鮮を訪問したのは北朝鮮問題担当の特別代表などを歴任したソンキム駐フィリピン大使が率いる一行。北朝鮮外務省・チェソニ外務次官らとパンムンジョムの北朝鮮側施設で会談する予定である。
おとといの南北首脳会談で金正恩朝鮮労働党委員長は完全な非核化の意思を明確にした上で、米朝首脳会談の開催に強い意欲を示した。...
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トランプ大統領はツイッターに“米国政府の代表団がキム委員長との首脳会談に向けた調整のため北朝鮮に到着した”と書きこみ、核放棄すれば経済的に豊かになるとの考えを示唆した。
ワシントンポストによると、北朝鮮を訪問したのは北朝鮮問題担当の特別代表などを歴任したソンキム駐フィリピン大使が率いる一行。北朝鮮外務省・チェソニ外務次官らとパンムンジョムの北朝鮮側施設で会談する予定である。
おとといの南北首脳会談で金正恩朝鮮労働党委員長は完全な非核化の意思を明確にした上で、米朝首脳会談の開催に強い意欲を示した。
最大の焦点となる北朝鮮の非核化については、米朝の立場の違いが浮き彫りになっている。
トランプ政権内には、首脳会談を開催しても成果が得られるのか懐疑的な見方もある。
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南北首脳会談再び(5月27日)
4月26日午後3時、文在寅大統領が板門店の北朝鮮の統一閣を訪れ、金正恩委員長と会談した。直前に訪米した文在寅大統領の隣で、トランプ大統領が米朝首脳会談の中止をにおわす発言をするという事態から、再び米朝の仲介者の役割を担うことになった。
一連の文在寅大統領の動きに対し、韓国国内では、南北関係だけよくなればよいのか、という批判はあるものの、とりあえず、南北閣僚会議の開催も決められ、南北朝鮮関係の正常化は図られた。...
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4月26日午後3時、文在寅大統領が板門店の北朝鮮の統一閣を訪れ、金正恩委員長と会談した。直前に訪米した文在寅大統領の隣で、トランプ大統領が米朝首脳会談の中止をにおわす発言をするという事態から、再び米朝の仲介者の役割を担うことになった。
一連の文在寅大統領の動きに対し、韓国国内では、南北関係だけよくなればよいのか、という批判はあるものの、とりあえず、南北閣僚会議の開催も決められ、南北朝鮮関係の正常化は図られた。米朝首脳会談もうまく開催されるという確証も得たことだろう。トランプ大統領はこの事態を受け、今週末のシンガポールへの先遣団の派遣を予定通りに行うとしており、6月12日の米朝首脳会談の予定通りに開催することの準備をしている。
金正恩委員長はトランプ大統領相手に揺さぶり」は難しいと思い知ったのか。
金正恩委員長はこれまでの手段は使えないのはわかったが、トランプ大統領が、金桂寛第一外務次官の声明をきいて、すぐに米朝首脳会談の中止の撤回をほのめかしたことからすれば、トランプ大統領こそ米朝首脳会談の開催をしたがっている、中止が虚勢だったと感じているかもしれない。米朝首脳会談の席上では、トランプ大統領のプライドをくすぐって、北朝鮮に有利な落としどころをみつけることが可能だと思っている可能性もある。
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南北首脳・2度目の会談・北朝鮮“米朝会談に確固たる意志”(5月27日)
史上初の米朝首脳会談は開催されるのか、米朝の駆け引きが続く中、韓国・文在寅大統領と北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長が突然会談した。先月27日以来、2度目となる。
両首脳は先月の南北首脳会談で合意した共同宣言の履行を史上初の米朝首脳会談の開催に向けて、虚心たん懐に意見を交わしたという。
文大統領は今月22日に米国で行ったトランプ大統領との首脳会談で議論し、北朝鮮が非核化に応じた場合に与える体制の保証の具体的な方法や、経済的な見返りなどについて伝えたとみられる。...
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史上初の米朝首脳会談は開催されるのか、米朝の駆け引きが続く中、韓国・文在寅大統領と北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長が突然会談した。先月27日以来、2度目となる。
両首脳は先月の南北首脳会談で合意した共同宣言の履行を史上初の米朝首脳会談の開催に向けて、虚心たん懐に意見を交わしたという。
文大統領は今月22日に米国で行ったトランプ大統領との首脳会談で議論し、北朝鮮が非核化に応じた場合に与える体制の保証の具体的な方法や、経済的な見返りなどについて伝えたとみられる。
北朝鮮の国営メディアは、先ほど「会談で金委員長は、米朝首脳会談に対する確固たる意志を表明した」と伝えた。
また、来月1日に南北の高位級会談を開催することで双方が合意したという。
韓国大統領府は、きょう午前10時から文大統領が記者会見を開いて、自ら内容を発表するとしている。
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再逆転はあるのか(5月26日)
トランプ大統領の米朝首脳会談をシンガポールでは行わないとの発表があった9時間後、北朝鮮の金桂寛第一外務次官は「委任」に従って談話を発表した。そのなかではトランプ大統領が会談の取り消しをしたのは「予想外」であったこと、「トランプ式」が問題解決に実質的な作用をするのではないかとも語っている。それに対し、トランプ大統領は、6月12日の開催もあり得るとも語った。
金桂寛第一外務次官の談話は北朝鮮の談話とは思えないほどのソフトである。...
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トランプ大統領の米朝首脳会談をシンガポールでは行わないとの発表があった9時間後、北朝鮮の金桂寛第一外務次官は「委任」に従って談話を発表した。そのなかではトランプ大統領が会談の取り消しをしたのは「予想外」であったこと、「トランプ式」が問題解決に実質的な作用をするのではないかとも語っている。それに対し、トランプ大統領は、6月12日の開催もあり得るとも語った。
金桂寛第一外務次官の談話は北朝鮮の談話とは思えないほどのソフトである。「トランプ式」は、北朝鮮がリビア式を嫌がっているならば、かわりになる方法としてトランプ大統領が提案した方式である。米朝の準備会合で「トランプ式」が話し合われたのかもしれないが、どれほど北朝鮮に有利な、あるいは北朝鮮が納得できる方式であるのかはわからない。北朝鮮が準備会合の席に連絡なしで、参加しなかったと伝えられていることからすると、詳細に詰められていない可能性も高い。それにも関わらずその案に乗らざるを得なかった北朝鮮は切羽詰まっているのだろう。
トランプ大統領の仕切り直しに対し、北朝鮮はどのように答えるのだろうか。
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米朝首脳・駆け引きが激しくなる(5月25日)
トランプ米大統領が、突然北朝鮮との首脳会談の中止を申し入れた少し後に、北朝鮮・キムケグァン第1外務次官は談話を発表し「朝鮮半島のみならず世界の平和と安定を望む人類の念願に符合しない決定」と非難する声明を出した。
声明では、米朝首脳会談の必要性を強調し「トランプ大統領が過去のどの大統領もできなかった英断を下し首脳会談のために努力してきたことを高く評価してきた。一方的な会談中止の発表は思いがけないことで非常に遺憾。...
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トランプ米大統領が、突然北朝鮮との首脳会談の中止を申し入れた少し後に、北朝鮮・キムケグァン第1外務次官は談話を発表し「朝鮮半島のみならず世界の平和と安定を望む人類の念願に符合しない決定」と非難する声明を出した。
声明では、米朝首脳会談の必要性を強調し「トランプ大統領が過去のどの大統領もできなかった英断を下し首脳会談のために努力してきたことを高く評価してきた。一方的な会談中止の発表は思いがけないことで非常に遺憾。」としている。
「米国側に時間と機会を与え、いついかなる方法でも向き合って問題解決する用意がある」と強調し、米朝首脳会談実現に向け再考するよう求めた。
トランプ大統領が、中止を申し入れた理由については、北朝鮮が先週突然、南北閣僚級会談を一方的にキャンセルしたり、北朝鮮北部の豊渓里(プンゲリ)核実験場の廃棄行動に、検証に当れる専門家の立会いを拒否したこと等が考えられる。
その僅か数時間前に、北朝鮮は北東部プンゲリにある核実験場を閉鎖するための作業を行い、その様子を米国、中国、韓国など5か国のメディアに公開した。
取材を終えた報道関係者は列車で10時間以上かけ東部ウォンサンに戻り映像を公開した。
取材にあたった米国の記者は「爆破を見せられた以外核実験場が閉鎖されたのか情報は得られなかった。核実験場がどうなっているのか詳しいことはわからなかった。」と話している。
トランプ大統領と金正恩委員長の駆け引きは、ますます激しくなりそうである。
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