民進党総会で「希望の党に合流する決議」に満場一致で賛成したわけ(9月30日)
なぜ満場一致で賛成し、「希望の党への合流」を決定できたのか、大きな疑問が残る。
希望の党の代表である小池氏が、「政策が合わなければ公認しない」と明確に述べている。
首相経験者などが、厳しい立場に追いやられることは明白なのに「満場一致」したという事は、民進党議員が前原民進党代表に「全て」を託したと見るほかはない。
前原代表の立場に立てば、これ以上離党者が出てしまえば、黙っていても解党を余儀なくされるという判断があったのではないだろうか。...
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なぜ満場一致で賛成し、「希望の党への合流」を決定できたのか、大きな疑問が残る。
希望の党の代表である小池氏が、「政策が合わなければ公認しない」と明確に述べている。
首相経験者などが、厳しい立場に追いやられることは明白なのに「満場一致」したという事は、民進党議員が前原民進党代表に「全て」を託したと見るほかはない。
前原代表の立場に立てば、これ以上離党者が出てしまえば、黙っていても解党を余儀なくされるという判断があったのではないだろうか。
民進党を右と左に分断し、党を割るよりも、どの位できるかどうか分からないが、この際希望の党に合流した方が、「民進党をより残せる」と判断したと考えると理解ができる。
野田前首相の立場から見ても、1か月前まで民進党幹事長というポストで、党の趨勢を左右する責任者をしてきたのであるから、前原代表の苦渋の選択も理解できたのではないか。問題は岡田元党首である。希望の党代表の小池氏も岡田元党首を受け入れるかどうかは、相当悩むであろう。しかし順当に考えれば、結果としては受け入れるのではないだろうか。
兎に角、政権を取ろうとすれば、希望の党は233名以上の当選者を出すか、他党と連立して過半を抑えるしかない。
そのように考えると、元自民党の岡田氏の処遇は見えてくるように思える。
人物の好き嫌いではなく、政権を妥協なく獲ろうとすれば、鋭い判断が必要になる。
しかし、それだけの人物がそろえば、その先にはまた第2幕が用意される。
その前に、最大のクライマックスは、「小池氏が知事を辞職し、衆院選で党首として活動」できるかという事に尽きる。
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希望の党・小池代表と民進党・前原代表・神経戦に入る(9月29日)
解散から一夜、都庁の向かいのホテルで希望の党・小池代表と民進党・前原代表が、立候補者の調整を進めるため会談に臨んだ。
会談は15分ほどで終わった。前原代表は前議員全員の公認を目指し希望の党へ立候補予定者リストを渡したと言う。
しかし希望の党・小池代表は全員を受け入れることはさらさらないと話した。小池代表は受け入れを安全保障政策や憲法改正への考え方が一致していることを条件に選別するとしている。...
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解散から一夜、都庁の向かいのホテルで希望の党・小池代表と民進党・前原代表が、立候補者の調整を進めるため会談に臨んだ。
会談は15分ほどで終わった。前原代表は前議員全員の公認を目指し希望の党へ立候補予定者リストを渡したと言う。
しかし希望の党・小池代表は全員を受け入れることはさらさらないと話した。小池代表は受け入れを安全保障政策や憲法改正への考え方が一致していることを条件に選別するとしている。
都庁での会見で発言の食い違いに記者からは“前原代表を騙したのでしょうか”との質問が。民進党側には菅元首相など10人程度の前議員を公認しない意向を伝えられたという。
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小池・前原両氏の落としどころは(9月29日)
今朝、小池知事と民進党・前原代表が会談を行った。前原代表は「きのうの経緯を説明し、今日からいよいよ一緒にやっていくということで握手を交わした。
今後の政策、候補者調整を急ぐことで一致した」と述べた。
小池と前原、両氏がどんな条件で折り合ったのか、注目されるところである。
三権の長経験者は遠慮を・希望の党・早くも選別か(9月29日)
希望の党への民進党議員の合流をめぐり波紋が広がっている。希望の党・細野豪志元環境相が候補者選別の新たな条件として「民進党の中で三件の長を経験した方々は遠慮いただく」と述べた。三権の長とは衆院議長、参院議長(立法)、総理大臣(行政)、最高裁判官(司法)。当てはまるのは菅直人元総理大臣と野田佳彦前総理大臣。
希望の党・中山成彬元文科相はツイッターで前原代表に対し「今回の騒ぎに右往左往、いうだけ番長の面目躍如」、小池代表に対し「民進党丸ごとの合体は絶対ダメとくぎを刺したが大丈夫か。...
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希望の党への民進党議員の合流をめぐり波紋が広がっている。希望の党・細野豪志元環境相が候補者選別の新たな条件として「民進党の中で三件の長を経験した方々は遠慮いただく」と述べた。三権の長とは衆院議長、参院議長(立法)、総理大臣(行政)、最高裁判官(司法)。当てはまるのは菅直人元総理大臣と野田佳彦前総理大臣。
希望の党・中山成彬元文科相はツイッターで前原代表に対し「今回の騒ぎに右往左往、いうだけ番長の面目躍如」、小池代表に対し「民進党丸ごとの合体は絶対ダメとくぎを刺したが大丈夫か。辻元と一緒なんて冗談ではない」と投稿している。
「離党した細野が希望の党のスポークスマンのようになっているのをよく思わない民進党員もいるのではないか。合流しても党内で確執が生まれるのではないか」といった声も聞こえてくる。
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自公vs.希望(9月29日)
衆議院が昨日解散された。各党は来月10日公示・23日投票の衆院選に向けて事実上の選挙戦に入った。
衆院選が行われるのは3年前の平成12月以来。民進党は昨日、衆院選に候補者を擁立せず、立候補予定者は、東京都・小池知事が代表を務める希望の党に公認を申請するとし、事実上、合流する方針を決定した。
与党側は、希望の党を中心とする野党勢力結集の動きに警戒感を強めている。安倍首相と公明党・山口代表が昨日夕方、そろって街頭演説を行うなど、両党が結束して選挙戦に臨む姿勢をアピール。...
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衆議院が昨日解散された。各党は来月10日公示・23日投票の衆院選に向けて事実上の選挙戦に入った。
衆院選が行われるのは3年前の平成12月以来。民進党は昨日、衆院選に候補者を擁立せず、立候補予定者は、東京都・小池知事が代表を務める希望の党に公認を申請するとし、事実上、合流する方針を決定した。
与党側は、希望の党を中心とする野党勢力結集の動きに警戒感を強めている。安倍首相と公明党・山口代表が昨日夕方、そろって街頭演説を行うなど、両党が結束して選挙戦に臨む姿勢をアピール。
自民党内からは、野党側の動きに振り回されず、地道に政策を訴えていくべきだという指摘も出ていて、少子高齢化対策や北朝鮮対応などを丁寧に説明し、理解を求めていく考え。公明党はこれまでの実績を訴え、政権担当能力をアピールしたい考え。また、7月の東京都議員選で、小池知事率いる「都民ファーストの会」と選挙協力を行ったことも踏まえ、党幹部は“知事と国政政党の代表の両立は難しく、小池都知事は都政に専念すべき”と繰り返し発言、けん制している。
小池知事は昨日、自民党を批判するなど対決姿勢を鮮明にしている。今回の選挙は、自民党と公明党の両党と希望の党の対決を軸にした政権選択選挙の色合いが濃くなっていて、安倍政権の継続か否かをめぐる激しい論戦が予想される。
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