中国との経済的結びつき・年々強まる(11月13日)
南アジアで開かれる一連の会議には、米国と中国の首脳らも参加する。中国は、米国との長期的な対立も見据え、東南アジア各国との経済的な結び付きを強めている。
カンボジアの首都プノンペンから南の港湾都市に延びる高速道路は、中国が巨大経済圏構想の一環として3000億円近くかけて建設した。完成記念式典には、李克強首相が出席。親密な関係を内外にアピールした。
中国はさらに、ASEAN各国との貿易の拡大を見込んで、国内の港の整備も進めている。...
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南アジアで開かれる一連の会議には、米国と中国の首脳らも参加する。中国は、米国との長期的な対立も見据え、東南アジア各国との経済的な結び付きを強めている。
カンボジアの首都プノンペンから南の港湾都市に延びる高速道路は、中国が巨大経済圏構想の一環として3000億円近くかけて建設した。完成記念式典には、李克強首相が出席。親密な関係を内外にアピールした。
中国はさらに、ASEAN各国との貿易の拡大を見込んで、国内の港の整備も進めている。ベトナムに隣接する欽州港。ASEANからの貨物量の増加を受け、AIや5Gといった最新技術を使って、貨物の積み降ろしなどの完全自動化が進められている。来年には、港が中国各地へと向かう貨物鉄道と直接つながる予定。
中国国際問題研究所・アジア太平洋研究所・杜蘭副所長は「米国は中国とASEANの協力進展を見て非常に危機感を持っている」とコメント。
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岸田総理・中国・習主席と来週首脳会談・最終調整(11月11日)
岸田総理大臣は、APEC=アジア太平洋経済協力会議が開かれるタイの首都バンコクで来週、中国の習近平国家主席と首脳会談を行う方向で最終調整に入った。
沖縄県の尖閣諸島をめぐる問題や台湾情勢などについて日本の立場を主張し、大国としての責任を果たすよう求めていくと同時に、協力できる分野では協力する用意があるという考えを伝えるものとみられる。対面で日中首脳会談が行われれば、およそ3年ぶりとなる。
宇宙制覇に向けて動き出した中国(11月7日)
中国・習近平国家主席は米国に匹敵する「宇宙強国」を目標に掲げ、急速な勢いで宇宙における能力向上を図ってきたが、3日、中国は独自の宇宙ステーション天宮の実験棟のドッキングに成功し、中国独自の宇宙ステーションが正式稼働し始めた。
ここに中国の「宇宙強国」目標の第一段階が達成されたと言っても過言ではない。米国主導の国際宇宙ステーションはロシアが抜けたことにより、有人飛行が困難な状況となっているが、そのロシアは中国版宇宙ステーションに協力する予定で、年内にも宇宙飛行士6人による本格運用が始まる見通しである。...
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中国・習近平国家主席は米国に匹敵する「宇宙強国」を目標に掲げ、急速な勢いで宇宙における能力向上を図ってきたが、3日、中国は独自の宇宙ステーション天宮の実験棟のドッキングに成功し、中国独自の宇宙ステーションが正式稼働し始めた。
ここに中国の「宇宙強国」目標の第一段階が達成されたと言っても過言ではない。米国主導の国際宇宙ステーションはロシアが抜けたことにより、有人飛行が困難な状況となっているが、そのロシアは中国版宇宙ステーションに協力する予定で、年内にも宇宙飛行士6人による本格運用が始まる見通しである。
さらに懸念される出来事がある。中国政府「北斗」管轄部門報道官が会見を開き、米国のGPSに対抗し、中国が独自に開発を進め、2020年から運用を開始したGPS衛星「北斗」が、既に世界の半数で利用されていることを発表したのである。
報道官によれば、中東のレバノンやアフリカのブルキナファソで測量に活用されている他、ロシアやASEAN(東南アジア諸国連合)などでも協力を進めているという。「北斗」の開発については、弾道ミサイル誘導など、軍事面への応用と一体化させて進められてきたことが知られているが、そのことについては今回一切触れられていない。
今後、中国は「北斗」を使い、宇宙と地上から「一帯一路」参加国を監視していく可能性が高く、中国が「北斗」を米国が運用するGPSに代わる世界標準にすることを目的としていることは間違いない。
遡れば、中国は毛沢東時代から「両弾一星」を国是に掲げてきた。両弾は核とミサイルを意味し、一星は人工衛星を意味している。「両弾一星」を達成した今、中国・習近平政権が次に宇宙で何をするのか、目が離せない状況になっている。
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中国最新の軍事用ドローン初公開(11月7日)
中国では明日から国内最大規模の航空ショーが広東省で開かれるのを前に、昨日軍用機などが国内外のメディアに披露された。この中では中国の国有企業が自主開発した偵察と攻撃が一体型の最新の軍事用ドローン・翼竜3が初公開された。
このドローンについて、中国のネットメディアは航続距離が1万キロを超えミサイルを2トン以上つめるとして、これまでの機種に比べ大幅に性能が向上していて、この分野で先行する米国製のドローンにも匹敵すると伝えている。...
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中国では明日から国内最大規模の航空ショーが広東省で開かれるのを前に、昨日軍用機などが国内外のメディアに披露された。この中では中国の国有企業が自主開発した偵察と攻撃が一体型の最新の軍事用ドローン・翼竜3が初公開された。
このドローンについて、中国のネットメディアは航続距離が1万キロを超えミサイルを2トン以上つめるとして、これまでの機種に比べ大幅に性能が向上していて、この分野で先行する米国製のドローンにも匹敵すると伝えている。中国としては台湾や南シナ海の情勢をめぐり緊張が続く中、作戦範囲の拡大をアピールし米国をけん制した形。
また中国は国産の軍事用ドローンを中東やアジアなど10か国以上に輸出していて、高い技術力をアピールし輸出拡大につなげたい狙いもあるとみられる。
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核兵器使用に反対で一致(11月5日)
ドイツ・ショルツ首相が中国を訪問。ドイツ・ショルツ首相はロシアが核戦力の使用を辞さない考えについて核による脅しは無責任、非常に危険だという認識で中国・習近平国家主席と一致したと述べた。
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