【米国バイデン政権】
米国大統領選・米郵政公社トップ・郵便投票妨害の指摘に反論(8月22日)
11月の米国大統領選挙では新型コロナウイルスへの感染を防止するために郵便投票が大幅に増加すると見られている。
米国上院・国土安全保障委員会は公聴会を開き投票用紙の集配を担う米国郵政公社トップ・ディジョイ総裁が証言した。
郵政公社は作業効率化のため郵便物を仕分ける機械や郵便ポストの撤去などを進めていて民主党からは共和党への大口献金者であるディジョイが郵便投票に反対のトランプ大統領支援のために妨害しようとしているとの批判の声が上がっている。...
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11月の米国大統領選挙では新型コロナウイルスへの感染を防止するために郵便投票が大幅に増加すると見られている。
米国上院・国土安全保障委員会は公聴会を開き投票用紙の集配を担う米国郵政公社トップ・ディジョイ総裁が証言した。
郵政公社は作業効率化のため郵便物を仕分ける機械や郵便ポストの撤去などを進めていて民主党からは共和党への大口献金者であるディジョイが郵便投票に反対のトランプ大統領支援のために妨害しようとしているとの批判の声が上がっている。
公聴会で米国郵政公社・ディジョイ総裁は「投票用紙をきちんと遅れることなく配達し努力もする」と話し“仕分けの機械や郵便ポストの撤去は定期的に行っていることだ”と説明した。
ただ郵政公社をめぐっては全米6つの州などがディジョイ総裁の政策は違法だとして裁判所に訴えを起こしており郵便投票をめぐる議論が熱を帯びてきている。
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激選へ・どうなる米国大統領選・両陣営の戦略は(8月22日)
米国大統領選挙について。政権奪還を目指す民主党の党大会ではバイデン前副大統領は77歳という高齢の候補者だけに不安視する見方もあったがそれを吹き飛ばす演説と米国メディアは高く評価している。
民主党はいまの米国が直面する“3つの危機”(新型コロナウイルス、深まる分断、建国以来の理念の喪失)を強調し国民に結束を強く呼びかけた。
また、妻や子を亡くした逆境からの「復活力」と共感力をアピールした。...
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米国大統領選挙について。政権奪還を目指す民主党の党大会ではバイデン前副大統領は77歳という高齢の候補者だけに不安視する見方もあったがそれを吹き飛ばす演説と米国メディアは高く評価している。
民主党はいまの米国が直面する“3つの危機”(新型コロナウイルス、深まる分断、建国以来の理念の喪失)を強調し国民に結束を強く呼びかけた。
また、妻や子を亡くした逆境からの「復活力」と共感力をアピールした。
史上初のオンラインでの開催だったが、選挙でカギを握ると言われる無党派層や共和党の穏健派にも支持を訴えることができたとみられる。
共和党・トランプ大統領は党大会で民主党が政権を奪えば米国の根幹が揺らぎかねない、増税や社会主義的な政策が実行され資本主義、民主主義も失われると強い危機感を訴える見通しだ。
また、郵便投票問題について、トランプ大統領は不正を招くとして郵便投票に反対してきたが、郵政公社の総裁が郵便ポストの撤去などを行い、民主党はトランプ大統領の意を受けて郵便投票を妨害しようとしていると激しく非難している。
郵便投票は新型コロナウイルスの影響で大幅に増える見通しだが無効票も大量に出るのではと懸念されている。
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壁建設の寄付・私的流用か・トランプ大統領元側近逮捕(8月21日)
米国の司法省はトランプ大統領の側近だったバノン元首席戦略官がメキシコ国境での壁の建設のために募った寄付の一部を個人的な出費に充てていたとして詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
バノン容疑者は仲間と共謀しインターネットを通じてメキシコ国境での壁の建設費用で集めた2500万ドル以上の寄付のうち、約100万ドル(日本円で1億円)を自身が関係するNPOを通じて受け取った疑いがもたれている。
バノン容疑者はトランプ大統領の側近として2016年大統領選挙で重要な役割を果たし政権入りしていたが翌年解任されていた。...
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米国の司法省はトランプ大統領の側近だったバノン元首席戦略官がメキシコ国境での壁の建設のために募った寄付の一部を個人的な出費に充てていたとして詐欺の疑いで逮捕したと発表した。
バノン容疑者は仲間と共謀しインターネットを通じてメキシコ国境での壁の建設費用で集めた2500万ドル以上の寄付のうち、約100万ドル(日本円で1億円)を自身が関係するNPOを通じて受け取った疑いがもたれている。
バノン容疑者はトランプ大統領の側近として2016年大統領選挙で重要な役割を果たし政権入りしていたが翌年解任されていた。
トランプ大統領は秋の大統領選挙を前に、自身の看板政策でもある国境の壁建設にマイナスイメージがつかないよう、無関係を強調した。
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米国民主党・全国党大会・バイデン・大統領候補に正式指名(8月19日)
秋の大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党の全国党大会の2日目は大統領候補を指名する代議員による投票が行われた。
投票は新型コロナウイルスの影響で全米の各州をオンラインでつなぎ、州ごとにバイデン前副大統領とサンダース上院議員それぞれの獲得代議員数を発表する形式で行われ、バイデン前副大統領が党の大統領候補に正式に指名された。
党大会最終日の20日に正式に指名を受諾する演説を行うことにしている。...
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秋の大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党の全国党大会の2日目は大統領候補を指名する代議員による投票が行われた。
投票は新型コロナウイルスの影響で全米の各州をオンラインでつなぎ、州ごとにバイデン前副大統領とサンダース上院議員それぞれの獲得代議員数を発表する形式で行われ、バイデン前副大統領が党の大統領候補に正式に指名された。
党大会最終日の20日に正式に指名を受諾する演説を行うことにしている。バイデンは米国の多様性を尊重し、トランプ大統領のもとで分断が深まった社会を再び結束させると訴えて政権の奪還を目指している。
党大会にはクリントン元大統領も登場し、政権奪還に向け結束を呼びかけた。
党大会では3日目の19日、ハリス上院議員が副大統領候補に正式に指名されることになっている。投票日は11月3日。再選を狙うトランプ大統領との選挙戦が本格化する。
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カギ握るラストベルト・民主バイデン候補の評価は(8月18日)
今回、米国の民主党党大会の会場はウィスコンシン州に設けられているが、主役のバイデン候補が来ない異例の大会となる。
ほかの主要な議員の演説や投票もオンラインだし、米国メディアですら、ごく一部しか中に入れないことになっている。
これは新型コロナウイルスの感染から、国民の健康を守るという、党の方針が表れているともいえそう。投票日まで2か月半となったが、最近の全米の世論調査ではバイデン候補が7ポイント余りリードしている。...
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今回、米国の民主党党大会の会場はウィスコンシン州に設けられているが、主役のバイデン候補が来ない異例の大会となる。
ほかの主要な議員の演説や投票もオンラインだし、米国メディアですら、ごく一部しか中に入れないことになっている。
これは新型コロナウイルスの感染から、国民の健康を守るという、党の方針が表れているともいえそう。投票日まで2か月半となったが、最近の全米の世論調査ではバイデン候補が7ポイント余りリードしている。
しかし、全体の情勢としてはほとんどが接戦となっている。とりわけ注目されるのが、前回のトランプ大統領の当選を決定づけた、ラストベルトと呼ばれる工業地帯である。
先月バイデン候補は「よりよい再建を」という新しいスローガンを発表した。企業優先との批判もあるトランプ大統領に対抗して、労働者を優先した国の再建を果たすという姿勢を強調し始めた。
バイデンの出身地であるペンシルベニア州は前回、民主党がトランプ大統領に僅差で敗れた州だ。
バイデン陣営は動画配信やテレビCMを集中的に投入して、本来の支持基盤である労働者の票を取り戻そうとしている。
こうした戦略に、州内の有権者は「好感をもっている。」「我々の仲間だ。」などという声が聞かれた。州内の工場で働く男性は民主党の支持基盤である労働組合に加入しているが、4年前の選挙では、労働政策が合わずに民主党候補のクリントンではなく、党の指名を受けていないサンダースにあえて票を投じたという。
ところが結果的にトランプ大統領が誕生。4年間の政策は、労働者より大企業や富裕層を優先していると感じてきた。さらに新型コロナウイルスの感染拡大で、州の失業率は全米平均を上回る13%にまで悪化した。
自身もリストラのおそれを感じていて、労働者を大事にするというバイデンの政策に、期待を持ち始めている。
一方バイデン候補の政策に対して、州の産業界からは、批判の声も出ている。エネルギー関連の業界団体を運営する社長からはバイデン候補が打ち出した、自然エネルギーを増やして、将来的に発電所のCO2をゼロにするという環境政策は、左寄りすぎると反発している。
極端な環境規制の強化を推し進めれば、州内のシェールガスや石炭の業界で働く30万人以上の労働者が、仕事を失ってしまうというのだ。
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