米軍、ダイバーシティ教育という名目で反米教育を実施と数百人が内部告発(2021/06/11)
アメリカのトム・コットン上院議員は10日に開催された上院公聴会で、ロイド・オースティン国防長官に対し、米軍で、ダイバーシティとインクルージョン研修という名のもとに、「反米教育」を受けさせられているとする数百人に及ぶ内部告発を受け取ったことを明らかにした。
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『フォックスニュース』や米誌
『エアフォース・タイムズ』によると、コットン上院議員は今月初めに、元米軍特殊部隊少佐のダン・クレンショウ議員とともに、内部告発を受け付けるウェブサイトを開設した。サイトに集まった証言をもとに、コットン議員は上院公聴会でオースティン国防長官に対し、軍内では「士気の低下、わずか6ヶ月前には存在しなかった人種や性別間の不信感の増大、これらの研修だけで予想外の退職や離職が発生している」と伝えた。...
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『フォックスニュース』や米誌
『エアフォース・タイムズ』によると、コットン上院議員は今月初めに、元米軍特殊部隊少佐のダン・クレンショウ議員とともに、内部告発を受け付けるウェブサイトを開設した。サイトに集まった証言をもとに、コットン議員は上院公聴会でオースティン国防長官に対し、軍内では「士気の低下、わずか6ヶ月前には存在しなかった人種や性別間の不信感の増大、これらの研修だけで予想外の退職や離職が発生している」と伝えた。ある海兵隊員は、軍事史の研修が、警察の残虐行為や白人の特権、組織的な人種差別に関する教育に置き換えられ、何人もの将校がその研修を理由にこの部隊を去っていると報告したという。またある隊員は、ロビン・ディアンジェロ著の「白人であることの脆弱」を読まされたと報告した。この本は、西洋の白人が白人至上主義を内面化していると主張している。
オースティン国防長官は、軍隊が「資格を持ち、任務に就くのに適した人なら誰でも歓迎する」ことを確実にするための研修を実施していると語り、「私たちは、私たちが支え、守るアメリカを反映すべきであり、上層部は、隊員を反映しているべきです」と述べた。
米『エポックタイムズ』によると、コットン議員は、軍がこのような訓練で多様性を育もうとしているという主張は正しくないと指摘したという。「これは、我々が受け取った内部告発者からの苦情に基づいて、軍の一部に浸透している非常に特殊な反米教育だ」と述べ、「軍隊は何十年もの間、肌の色や出身地、両親の肩書に関係なく、自分の成績や実力で出世できる可能性の高い社会的機関の1つだった」はずだと述べた。
国防長官は、「私がその例です」と答え同意した。しかし、軍は、「もう少し改善」が、「絶対的に包括的」であり、「公平性」を促進する必要があると述べた。この 「包括性」と「公平性」という言葉は、社会正義推進派の中で長年使われてきたものであり、それを促すことで、「世界で最も質の高い最強の軍隊」を構築することになると主張した。
米『アメリカン・ミリタリー・ニュース』は、米航空機・宇宙船の開発製造会社のロッキード・マーティン社でも、白人男性の幹部を対象とした強制参加のダイバーシティ研修プログラムを開催していることが明らかになったと報じている。
ダイバーシティ研修に参加した出席者は、白人男性を「人種差別主義者」「特権階級」「KKK」に分類するよう教えられ、「白人男性文化のルーツ」として、「頑固な個人主義」、「やればできるという態度」、「勤勉さ」、「原理原則に基づいた行動」、「成功に向けて努力する」などの特徴が挙げられていたという。しかし、これらの特徴は、女性やマイノリティにとって「破壊的」なものであると教えられる。同社では2007年以降、1,000人以上の従業員がダイバーシティ研修を受けてきたことが明らかになっている。
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米司法省が2019年逮捕のロシアスパイを起訴;ロシア裁判所からスパイ容疑で禁固16年の有罪判決を受けた元米海兵隊員との囚人交換の準備?【米メディア】(2020/07/08)
米司法省は、昨年夏に逮捕した元空軍勤務の女性に関し、米国家安全保障局(NSA、注後記)の機密情報をロシア政府に漏らそうとした罪等で起訴した。先月半ば、ロシア裁判所が、2018年末にスパイ容疑で逮捕した元米海兵隊員に禁固16年の有罪判決を申し渡したばかりであることから、米ロ間の囚人交換を想定しての審理進捗とみられなくもない。なお、10年前には、美しすぎるロシアスパイとして世間を賑わせたアンナ・チャップマン容疑者を含めた10人のロシア人が、ロシアで拘束されていた米国人と囚人交換が行われる等、これまでも何度か両国間で取引されている。
7月7日付
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「ウェストバージニア州出身の女性、NSA機密情報をロシアに漏洩しようとした罪で起訴」
米司法省は7月6日、ウェストバージニア州出身で、米空軍で執務していた際に、NSAの機密情報をロシア政府に渡そうとした罪で起訴した。
同省のプレスリリースによると、被告人はエリザベス・シャーリー(46歳)で、NSA情報を違法に持ち出した容疑に加えて、子の連れ去り禁止法違反の罪でも起訴されている。...
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7月7日付
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「ウェストバージニア州出身の女性、NSA機密情報をロシアに漏洩しようとした罪で起訴」
米司法省は7月6日、ウェストバージニア州出身で、米空軍で執務していた際に、NSAの機密情報をロシア政府に渡そうとした罪で起訴した。
同省のプレスリリースによると、被告人はエリザベス・シャーリー(46歳)で、NSA情報を違法に持ち出した容疑に加えて、子の連れ去り禁止法違反の罪でも起訴されている。
米連邦捜査局(FBI)のマイケル・クリスマス特別捜査官は、“同被告は、機密情報秘匿義務を怠り、国防に関わる重要情報をロシア高官に渡そうと企てた”とコメントした。
また、検察官によれば、同被告は2001年から2012年の間に、米海軍情報局、国防総省、エネルギー省、また米国家サイバー事件特殊任務部隊等で執務しており、機密情報取り扱い資格も保有していたという。
更に、同検察官によれば、2019年7月に一時預かった自身の6歳の女児を、親権を持つ父親(同被告と離婚後、別の女性と婚姻)に戻す約束を破り、メキシコシティに女児を連れて逃亡したという。
そして、同年8月にメキシコシティのホテルで逮捕された際、NSA機密情報文書を隠したコインロッカーの鍵(同文書はウェストバージニア州のマーティンズバーグで発見)及びその他機密情報を格納した電子機器を保有していたという。
なお、同被告は、国家機密漏洩罪で最長10年の禁固刑かつ25万ドル(約2,680万円)の罰金、また、子の連れ去り罪で最長3年の禁固刑かつ25万ドルの罰金が科せられる可能性がある。
同日付『エアフォース・タイムズ』紙(1947年創刊の現役・退役空軍兵等向け新聞):「元空軍勤務の女性、ロシアに国防関係機密情報漏洩しようとした罪で起訴」
米司法省検察官によれば、シャーリー被告はメキシコシティで逮捕さる直前、ロシア高官宛に機密情報を“至急便”で送付しようと試み、同時に、“(機密情報提供という)人生を賭けた行いに報いるよう”万一の場合に米国に送還されない国への任務換えをロシア側に要請する書簡を準備していたという。
NSAのジョン・ディマーズ次官補は、“シャーリー被告は、機密情報取り扱い資格を有する立場にありながら、国家安全保障に関わる機密情報を他国に漏洩しようとしたことで、米国民の信頼を裏切った”と糾弾した。
(注)NSA:米国防総省の情報機関。1952年設立。中央情報局(CIA)が主にヒューミントと呼ばれるスパイなどの人間を使った諜報活動を担当するのに対し、NSAはシギントと呼ばれる電子機器を使った情報収集活動とその分析、集積、報告を担当する。現長官はポール・ナカソネ米陸軍大将(56歳、日系三世)。
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