トルコ最大の都市イスタンブールで7日、新たな国際空港の本格運用が開始した。6日に同国を代表する航空会社のトルコ航空が、アタチュルク国際空港から移転し、全ての便の発着が新空港で行われることとなった。全面的に完成すれば世界最大規模の空港になる。
地元メディア
『デイリー・サバー』や、
『ロイター通信』、英
『タイムズ』などの報道によれば、本格運用を開始した「イスタンブール国際空港」は、黒海に近い同市の北西部にあり、メインターミナルと2本の滑走路により年間9,000万人の旅客の利用に対応する。
今後、同国際空港は段階的に拡張され、最終的に4つのターミナルと滑走路6本を備え、年間2億人が利用する世界最大規模の空港になるという。トゥルハン運輸インフラ相は、「イスタンブール国際空港は、今後約5年で利用客数に関し世界第2位となる。...
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『デイリー・サバー』や、
『ロイター通信』、英
『タイムズ』などの報道によれば、本格運用を開始した「イスタンブール国際空港」は、黒海に近い同市の北西部にあり、メインターミナルと2本の滑走路により年間9,000万人の旅客の利用に対応する。
今後、同国際空港は段階的に拡張され、最終的に4つのターミナルと滑走路6本を備え、年間2億人が利用する世界最大規模の空港になるという。トゥルハン運輸インフラ相は、「イスタンブール国際空港は、今後約5年で利用客数に関し世界第2位となる。全ての工事が完了すれば、世界一となる。」と説明している。
世界の空港が加盟する国際空港評議会のデータによれば、昨年世界で最も利用客が多かった空港は、米アトランタ国際空港で利用者数は1億700万人、2位は中国・北京首都国際空港の1億100万人、3位はアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ国際空港の8,900万人で、以下米ロサンゼルス国際空港の8,800万人、羽田国際空港の8,700万人が続いた。
イスタンブール国際空港が目指す年間2億人は、アトランタのほぼ倍となる巨大な数字だ。実現のためには、国際線乗り継ぎ客の利便性を高めるなどの対策が求められる。同空港は、トルコと41カ国を3時間以内で結び、66カ国が5時間圏内となる。世界の約350都市への空の旅が可能となり、主要ハブ空港の1つとなることを目指している。
新空港建設プロジェクトは、エルドアン大統領が力を入れる巨大事業であり、これまでの費用は約110億ドル(約1兆2,250億円)。老朽化し、手狭になった既存のアタチュルク国際空港に代わる空港として建設された。1953年に開港したアタチュルク空港の敷地は、公園として利用することなどが検討されている。
トルコ航空の新空港移転は、昨年10月に部分開港された際に行われる予定だったが、建設作業員の死亡事故をめぐるデモなどで延期が繰り返されていた。前例のない大規模な移転作業は5日朝3時に始まり、6日午後にはトラブルなくほぼ終了した。7日に空港の本格運用が開始して順調な滑り出しとなったため、今後他の航空会社も順次移転する。
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