ニューヨークでアジア人種差別に対する抗議集会
アメリカのニューヨークで2月27日、全米で台頭しているアジア人への差別に対する抗議集会が開かれた。ニューヨーク市内をはじめアメリカ全土でアジア人に対する暴力事件が増加している。
米ニュースサイト
『CBS』 によると、アジア系アメリカ人連盟(AAF)は2月27日、「アジア人差別に対して立ち上がれ(Rise Up Against Asian Hate)」と名付けられた集会を主催し、300人ほどが集まりアジア人に対する差別行為の増加に対する非難の声を上げた。集会場所となったのはニューヨーク市内のマンハッタン地区。2日前に36歳のアジア人男性が刺された事件が発生し、これに抗議するために集会が開かれた。...
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米ニュースサイト
『CBS』 によると、アジア系アメリカ人連盟(AAF)は2月27日、「アジア人差別に対して立ち上がれ(Rise Up Against Asian Hate)」と名付けられた集会を主催し、300人ほどが集まりアジア人に対する差別行為の増加に対する非難の声を上げた。集会場所となったのはニューヨーク市内のマンハッタン地区。2日前に36歳のアジア人男性が刺された事件が発生し、これに抗議するために集会が開かれた。
米紙『ニューヨークポスト』 によると、この事件で逮捕された23歳の加害者とされるサルマン・ムフリヒは、背中を刺された被害者が自分を見る目が気に入らなかったと説明したという。当初は人種差別的な動機なしの殺人未遂容疑で起訴されていたが、1月にアジア人男性への暴行容疑で逮捕されており、現在は憎悪犯罪の容疑で起訴されている。
米『NBC』 によると、ニューヨークのアジア系アメリカ人弁護士会(AABANY)は2月に、コロナ禍のニューヨークにおけるアジア系アメリカ人に対する暴行とヘイト事件の増加について報告書を公表している。
報告書は、「パンデミックの発生以来、主に東アジア人を対象としたヘイト事件は、公式および非公式発表の両方で急増している。2020年3月から9月までの間に、全国で2,500件以上の新型コロナウイルスに関連するアジア人ヘイト事件の報告があった。」と報告している。しかし、被害者が事件を届け出ないことが多いため、実際の数字はもっと多いと指摘している。
またニューヨークでは、12月31日時点で、259件のアジア人に対する差別事件が報告されている。事件の大部分は、言葉による嫌がらせに留まるものの、仲間外れ、身体的暴行、咳やつばをかけられるような行為も急増していると報告されている。
さらに、2020年2月から5月の間に、ニューヨーク市人権委員会(NYCCHR)は389件のコロナウイルス関連のヘイト事件の報告を受けているが、そのうちの145件がアジア人差別に関係しており、全苦情の37%を占めている。
米国のアジア系アメリカ人と太平洋諸島系住民に対する差別事件の統計を取っている「Stop AAPI Hate」の創設者の1人で、サンフランシスコ州立大学の教授であるラッセル・ジョン氏は『ABCnews』 に対し、アメリカではアジア人に対する偏見が残っているため、不況時にすぐに標的になってしまうと説明している。19世紀からアメリカに移民し、アメリカ社会に深く根ざしているにもかかわらず、アジア系アメリカ人は永遠に外国人と見なされている面があると指摘している。そして、異国人であるがゆえに唾をかけられる対象となってしまうのだ。
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スペースXのスターリンク衛星ネットサービス、すでに1万人が利用
イーロン・マスク率いる民間宇宙開発企業のスペースXは、地球の周りに大量の人工衛星を配備することで、全世界にインターネットサービスを提供しようとしている。昨年10月に試行サービスを開始した「スターリンク」衛星インターネットサービスは、2月上旬時点で既に1万人のユーザーがいることが判明した。
カナダメディア
『The Intelligencer』 によると、スペースXは、再利用可能なロケット技術により、人工衛星を地球軌道に打ち上げることを希望する企業や機関の参入を可能にしたことで最もよく知られている。同社が並行して進めている衛生ネットサービスプロジェクトの「スターリンク」は、急速に話題を集めているという。スターリンクは、最終的には数千個を目標としている通信衛星のネットワークで、地球上のあらゆる場所に高速データサービスを提供することを目指している。...
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カナダメディア
『The Intelligencer』 によると、スペースXは、再利用可能なロケット技術により、人工衛星を地球軌道に打ち上げることを希望する企業や機関の参入を可能にしたことで最もよく知られている。同社が並行して進めている衛生ネットサービスプロジェクトの「スターリンク」は、急速に話題を集めているという。スターリンクは、最終的には数千個を目標としている通信衛星のネットワークで、地球上のあらゆる場所に高速データサービスを提供することを目指している。
スペースXは数年前に人工衛星の打ち上げを開始しており、現在軌道上には1,000機以上のスターリンク衛星が配置されているという。同社は昨年後半から小規模な試験的サービスを開始し、現在すでに1万人以上のユーザーがいるという。
スペースXが4日に連邦通信委員会に提出した報告書の中で、もはやスターリンクネットワークの「性能は理論的でも実験的なものでもない」と述べ、「試行サービスの一環としてリアルタイムに急速に加速している」と報告している。
今後もスターリンク衛星の定期的な配備は継続され、毎月120機もの新しいスターリンク衛星が軌道に投入されると予想されている。スペースXがスターリンクのインターネットサービスを全ての国で展開できるようになるまでには、まだ長い道のりがあるが、物事は急速に進んでいる。
米コンピュータ雑誌『PCマガジン』 や『ニューヨークポスト』 によると、スペースXは、スターリンクのネットワーク月額利用料99ドル(約10400円)と接続するために必要な機器の初期設置費用499ドル(約52200円)を利用して、農村部での高速インターネットへのアクセスを提供することを目指している。同社は、広告をしなかったにもかかわらず、2020年8月時点で70万人近くの人がスターリンクを使用することに関心を示していたことを公表している。
また、同社は連邦通信委員会に対して「電気通信事業者」として認定するよう求めたという。認定されれば、ニューヨークやテネシー州を含む7つの州でスターリンクのサービスを提供することが可能になる。
現在スターリングサービスは、アメリカ北部とカナダ南部の地域に限られている。
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