南氷洋:南極調査船が、世界最大の巨大な氷塊の漂流を観測
『TV5モンドチャンネル』1月20日付けで、1月14日、イアン・ストラチャン氏が率いる私的探検隊の調査船が、南氷洋を航行中、世界最大の氷塊A23aに遭遇し、船の行く手をさえぎられたことを伝えている。
イアン・ストラチャン氏は、
『AFP』のインタビューに答えて、「立ち込めていた曇が分散して空が明るくなると、氷塊の水平に長く広がる氷塊の白い線が観測された。」とが語った。さらに、「船が氷塊に近づくと、氷塊の壁に大きく開いた裂け目や、波で削られた巨大な青色のアーチが現れた。アーチの多くは4m高さの波で崩れかけている。」と語った。
この氷塊A23aは、正面から見ると‘歯’の形状をしており、4000km2の面積を持ち、パリの面積の約40倍に相当する。...
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イアン・ストラチャン氏は、
『AFP』のインタビューに答えて、「立ち込めていた曇が分散して空が明るくなると、氷塊の水平に長く広がる氷塊の白い線が観測された。」とが語った。さらに、「船が氷塊に近づくと、氷塊の壁に大きく開いた裂け目や、波で削られた巨大な青色のアーチが現れた。アーチの多くは4m高さの波で崩れかけている。」と語った。
この氷塊A23aは、正面から見ると‘歯’の形状をしており、4000km2の面積を持ち、パリの面積の約40倍に相当する。重量は約1兆トンと推定され、厚さは、場所によっては400mに達すると報告されている。
世界で一番大きい氷塊A23aは、南氷洋を北に向かって漂流中で、現在は、エレファント島とサウスオークニー諸島の間に位置していることが確認されている。
1月14日に、氷塊A23aと遭遇した私的な探検隊のイアン・ストラチャン隊は、氷塊A23aの第一発見者ではなく、昨年12月、英国の南極調査局(RRS)の調査船が南極で航行中に最初に発見している。この時、船の全速力で氷塊A23aを通り過ぎるのに、約6時間かかったと報告している。
氷塊A23aは、最初1986年に南極大陸から離脱してできたもので、これまでに観測された中で、世界で最も古く、最も巨大な氷塊として記録を打ち立ててきた。しかし、氷塊A23aはその後、直ぐに海底に固定され、30年間は不動状態が続いたが、2020年には英国南極調査局のアンドリュー・フレミング氏が、衛星画像から氷塊A23aがわずかに動くのを観測している。その後、昨年の12月になって英国南極調査局は、ようやく氷塊A23aが海底から解放されて、北に向かって漂流を開始したことを観測している。
なお、氷塊A23aは、島の周囲を北方向に蛇行しながら漂流を続け、暖かい海水との接触によって溶かされ、いずれは消滅するものと予測されている。
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中国、台湾総統選関連で親中政策に転じつつある豪州に脅し【豪州・フランスメデイア】
既報どおり、2022年の総選挙に勝ち、9年振りに政権返り咲きの豪州労働党は、中国との関係を修復して経済連携強化を図ろうとしてきている。そうした中、駐豪州中国大使がこの程、1月13日の台湾総統選で与党・民進党候補が勝利する直前、中国との連携強化を望むならば、反中政策を取る同候補を支援することは控えるべきだと、脅しともとれる発言をしている。
1月13日付豪州
『ジ・オーストラリアン』紙、フランス
『AFP通信』は、駐豪州中国大使が、台湾総統選に関して豪州政府に対して、対中関係改善を望むなら、現与党・民進党候補を支援したり迎合したりすることは控えるべきだと発言したと報じている。
『ジ・オーストラリアン』紙は台湾総統選の直前、駐豪州中国大使の肖謙氏(シャオ・チャン、59歳、2022年就任)の単独インタビューを行った。
その際、同大使は、豪州の対台湾政策を制御するような脅しとも取れる発言をしていた。...
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1月13日付豪州
『ジ・オーストラリアン』紙、フランス
『AFP通信』は、駐豪州中国大使が、台湾総統選に関して豪州政府に対して、対中関係改善を望むなら、現与党・民進党候補を支援したり迎合したりすることは控えるべきだと発言したと報じている。
『ジ・オーストラリアン』紙は台湾総統選の直前、駐豪州中国大使の肖謙氏(シャオ・チャン、59歳、2022年就任)の単独インタビューを行った。
その際、同大使は、豪州の対台湾政策を制御するような脅しとも取れる発言をしていた。
発言骨子は以下のとおり。
● 頼清徳候補(ライ・チンテ、64歳)を立てている民進党は、一連の挑発的行動で外部勢力と結託し、台湾海峡の現状を変えるという罪を犯した。
● もし豪州が、このような台湾分離主義者と連携しようとするならば、豪州国民は崖っぷちに立たされることになる。
なお、頼候補は総統選を迎えるに当たって、“台湾の民主主義の強さを示すため、投票に行って欲しい”と訴えた上で、“苦労して勝ち取った民主主義を守るため、私たち全てが熱心な行動を示すべきだ”と強調した。
また、強力な対抗馬となっている侯友宜候補(ホウ・ヨウイ、66歳)率いる野党・国民党は、“民進党は、「台湾は独立している」との詭弁を弄している”と非難した。
その上で侯候補は、米国を含む国際的なパートナーとの強固な関係を維持しながら、経済的繁栄を促進すると主張している。
一方、豪州のアンソニー・アルバニージー首相(60歳、2022年就任)は、“誰もが、民主的な選挙の結果を尊重することが重要だ”とした上で、“それは台湾市民が決めることだ”とコメントしている。
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