フランスが新型コロナウイルスの感染拡大防止のために取った外出禁止令で、チーズの消費が激減した。莫大な損失を抱えたチーズ業界は生存危機に直面しており、その生き残りを助けるために、原産地保護名称(AOP)チーズの全国協議会が、より多くのチーズを食べてもらうよう国民に訴えている。
『フランスアンフォ』によると、原産地保護名称(AOP)のチーズの大部分は、新型コロナウイルスの流行により、売り上げが大幅に減少しているという。AOPチーズの保護と管理を担う全国協議会(CNAOL)によると、外出禁止令が出された初日から、平均して60%の売上減少を記録し、累計して1億5000万ユーロ(=約173億円)以上の売り上げが失われたという。
全国封鎖の期間中、フランス人は伝統的なチーズのような「嗜好品」としての食品を避け、代わりに、牛乳、バター、クリームなどの料理に必要不可欠な乳製品を主に買っていたためだ。...
全部読む
『フランスアンフォ』によると、原産地保護名称(AOP)のチーズの大部分は、新型コロナウイルスの流行により、売り上げが大幅に減少しているという。AOPチーズの保護と管理を担う全国協議会(CNAOL)によると、外出禁止令が出された初日から、平均して60%の売上減少を記録し、累計して1億5000万ユーロ(=約173億円)以上の売り上げが失われたという。
全国封鎖の期間中、フランス人は伝統的なチーズのような「嗜好品」としての食品を避け、代わりに、牛乳、バター、クリームなどの料理に必要不可欠な乳製品を主に買っていたためだ。
CNAOLの責任者は、外出禁止令解除後に、各地方のAOPチーズ生産者が立ち直れなかった場合、今後は標準的なチーズしか販売できなくなる可能性があると警告している。
対策として、CNAOLは「チーズを食べよう!」キャンペーンを繰り広げ、チーズ業界復活の為に積極的にチーズを消費するよう、国民に呼びかけている。
そして、6,000トンのチーズの過剰在庫チーズを処分していくために、公共機関と民間事業者に「これらの在庫を最も貧しい人々に提供する」などの行動を起こしてもらえるよう要求している。
『ルフィガロ』は、AOPチーズの存続危機に対し、多くの著名スポーツ選手が支援の手を差し伸べ、消費を促すキャンペーンに参加したと報じている。「千種類のチーズの国、フランスが、そのノウハウを保全するために、チーズ販売店、チーズの名産地、チーズの生産者を、みんなで一緒に支えましょう。協力してください。」というメッセージを選手たちがSNS上で発信している。
チーズの8割は、賞味期限が8週間を超えず、一部には1ヵ月未満のものもあるという。チーズは在庫として持っていることには不向きな食品であるため、最悪の場合大量の廃棄処分になる可能性がある。
現在、積極的なキャンペーンで、1千トン分のチーズの在庫が処分できたという。
閉じる
北朝鮮の国営メディア朝鮮中央通信(KCNA)によると、先月30日に文正男新シリア大使と面会した際に「私は北朝鮮を訪ね、金正恩氏に会うつもりだ」と伝えたという。具体的な日程などは分かっておらず、シリア国内でこのことは報じられていないが、実現すれば北朝鮮にとって初めて国内での首脳会談が行われることとなる。アサド氏は「金正恩氏の優れた政治的手腕と賢明なリーダーシップによって最近もたらされた朝鮮半島の出来事を世界は歓迎する」「朝鮮半島の統一を確実に実現できると確信している」と述べ、「シリア政府は北朝鮮の政策や措置を完全に支持し、両国の友好関係の強化を常に発展させていく」と話した。
シリアは内戦で、北朝鮮は核兵器開発で国際的な圧力を受けつつも、両国は長年にわたり友好的な関係を築いてきた。1970年代には現アサド大統領の父であるアフェズ・アサド氏と金正恩氏の祖父である金日成氏が会談を行っており、2015年にシリアの首都ダマスカス市内にできた公園には金日成氏にちなんだ名前も付けられている。
過去には国連と韓国が、北朝鮮はシリアに対し、ミサイルや化学兵器などを提供した疑いがあると指摘したが、北朝鮮側はこれを否定している。また2007年にイスラエルが攻撃したシリアの原子力発電所は、北朝鮮によって建設が支援されたとされている。
閉じる