安倍晋三首相は、8月末に来日したイランのジャバード・ザリーフ外相と会談した際、9月下旬にニューヨークで開かれる国連総会に合せ、ハッサン・ロウハニ大統領と再度首脳会談を開催する考えを伝えた。その際は、海外メディアもあまり伝えていなかったが、9月14日に起きたサウジアラビア石油施設への無人機攻撃の事件を受けて、中東地域の緊張が更に高まったことから、改めて仲介役としての安倍首相とイラン首脳との会談が俄かにクローズアップされた。
9月17日付米
『ロイター通信』:「安倍首相、ニューヨークでロウハニ大統領と首脳会談予定と
『NHK』が報道」
『NHK』は9月17日、安倍晋三首相が9月下旬、ニューヨークで開かれる国連総会出席の機会に、イランのハッサン・ロウハニ大統領と首脳会談を行うと表明したと報じた。
同日午前に開催された自民党役員会で発言したもので、同首相は、中東情勢の緩和に向けた議論をする意向だという。...
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9月17日付米
『ロイター通信』:「安倍首相、ニューヨークでロウハニ大統領と首脳会談予定と
『NHK』が報道」
『NHK』は9月17日、安倍晋三首相が9月下旬、ニューヨークで開かれる国連総会出席の機会に、イランのハッサン・ロウハニ大統領と首脳会談を行うと表明したと報じた。
同日午前に開催された自民党役員会で発言したもので、同首相は、中東情勢の緩和に向けた議論をする意向だという。
イランをめぐっては、先週末に発生したサウジアラビアの石油施設への爆撃事件によって、米・イラン間の対立が更に深まっている。
なお、同首相は国連総会後、ベルギーを訪問して、ジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長(欧州連合の政策執行機関のトップ)と会談する予定という。
同日付イラン『イラン・プロジェクト』オンラインニュース:「日本の首相がニューヨークでロウハニ大統領と会談」
安倍首相のイラン大統領との首脳会談開催の表明は、先週末に発生したサウジアラビア石油施設の攻撃事件に伴う、中東情勢の緊張が高まる中で行われた。
イエメンのアンサール・アッラー軍(編注;イスラム教シーア派系武装組織、通称フーシ派)が9月14日朝、サウジアラビアの石油施設2ヵ所を攻撃したことから、同国の石油生産及び輸出に支障を来している。
同軍によると、サウジアラビアがイエメンに対して繰り返し行っている攻撃への報復だとしている。
一方、リンゼー・グラム米上院議員(ノースカロライナ州選出の共和党員)は根拠もなくイランが仕掛けた攻撃だと非難し、“イランの石油施設への攻撃も検討すべき”とまで言及している。
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