フランス24TVチャンネルによると、1月5日水曜日夜、カザフスタン政府は主要都市アルマトイ、首都ヌルスルタンを含む全土で緊急事態宣言を発布し、 政情安定のため、ロシアと同盟国に軍事的な援助を要請した。
カザフスタンはここ数日間、ガス価格の値上げに反対するデモ隊たちと治安部隊の衝突により混乱状態が続いている。カザフスタン政府はデモ隊たちが米国などの外国で訓練されたテロリスト集団と決めつけ、ロシア軍の介入を要請した。
カザフのガス価格値上げの反対運動が日ごとに増し、治安当局は1月5日には首都ヌルスルタンを含む主要都市で夜間外出禁止令を発令した。警察隊は、経済活動の中心都市アルマトイでデモ隊にめがけて雷鳴弾を打ち、デモ隊はスキを狙って行政機関の主要な建物に侵入した。...
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カザフスタンはここ数日間、ガス価格の値上げに反対するデモ隊たちと治安部隊の衝突により混乱状態が続いている。カザフスタン政府はデモ隊たちが米国などの外国で訓練されたテロリスト集団と決めつけ、ロシア軍の介入を要請した。
カザフのガス価格値上げの反対運動が日ごとに増し、治安当局は1月5日には首都ヌルスルタンを含む主要都市で夜間外出禁止令を発令した。警察隊は、経済活動の中心都市アルマトイでデモ隊にめがけて雷鳴弾を打ち、デモ隊はスキを狙って行政機関の主要な建物に侵入した。
このような騒乱状態を鎮めるため、カザフスタンのトカイエフ大統領はアスカ―・マミム首相の率いる政権を解散させ、その代わりに新政権が発足するまでスマイロフ副首相を暫定政府の首相に任命した。
カザフ内務省の発表によると、これまでの暴動により治安維持にあたった警察隊や軍隊から少なくとも8人の犠牲者と317人の負傷者が出ている。
そのため、1月5日夜、カザフスタン政府はロシアとその同盟国に平和維持軍の派遣を要請し、関係各国はその要請に応じることを発表した。
一方、1月5日水曜日にはカザフ中のインターネットや携帯電話の通信がブロックされた。そのため、カザフ内の情報が錯綜して現状を把握することが困難となっている。
ところで、ロシアは1月5日水曜日、カザフの反対派たちに路上での暴動や破壊行為をやめて対話による解決を呼び掛けており、米国とEUもカザフ政府と反対派に対して自制を呼びかけている。
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