米国国税庁(IRS)は、過去1年間に物品を盗んだり、麻薬取引などの違法行為で現金をかき集めたりした犯罪者は、2021年の税金でそれらの金銭的利益を報告することを忘れてはならないという案内を出している。
国税庁のオンライン上の案内によると、「その他収入」の項目で、盗品は次のように報告する必要があると説明している。「あなたが財産を盗んだ場合、その年の内に正当な所有者に返さない限り、盗んだ年にその時価を所得として報告しなければならない」。...
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米国国税庁(IRS)は、過去1年間に物品を盗んだり、麻薬取引などの違法行為で現金をかき集めたりした犯罪者は、2021年の税金でそれらの金銭的利益を報告することを忘れてはならないという案内を出している。
国税庁のオンライン上の案内によると、「その他収入」の項目で、盗品は次のように報告する必要があると説明している。「あなたが財産を盗んだ場合、その年の内に正当な所有者に返さない限り、盗んだ年にその時価を所得として報告しなければならない」。さらに国税庁は、違法行為とともに、賄賂も確定申告に含めるよう求めている。「賄賂」という項目では、「賄賂を受け取った場合は、収入に含めてください。」と支持しており、違法な活動に関しては「違法薬物の売買によるお金など、違法行為による収入は、スケジュール1(用紙1040)の8z行目、自営業の場合はスケジュールC(用紙1040)にて収入に含めなければならない。」と案内している。
米『USAトゥデイ』によると、国税庁は、違法活動の過程で受け取った賄賂やキックバックも忘れずに報告することを求めており、キックバックもスケジュール 1またはスケジュール Cに記載するが、賄賂は単に収入に含めるべきであると案内している。
米『フォックスニュース』によると、ニューヨーク州バッファローにあるエリー郡保安官事務所はフェイスブックに、「すべての車泥棒に告げます。2021年に人の車から盗んだものは、所得税に申告しなければなりません。財産の項目別リストが必要な場合は、716.858.2903にお電話ください。副官または刑事がリストを用意してお待ちしております。喜んでお手伝いいたします。」と投稿したと伝えている。
『ポリス・トリビューン』によると、ツイッターでは様々なコメントが飛び交っているという。ある人は、「もし私がウォルマートからテレビを大量に盗み、それをホームレスに盗まれたら、損失として計上できるのですか。」と質問している。別の人は、「盗まれたものを届け出れば、合法的に手に入れられるということですね?友だちの代理で聞いています。」と投稿している。
また、「もし私が5ドル分の麻薬を買って7ドルのパイプを盗んだが、麻薬を3ドルで売らなければならなかったら、4ドルの払い戻しを受け、パイプを減価償却資産として請求できるのか?」と質問する人もいた。中には、「マネーロンダリングは違法行為のセクションで申告するのか、あるいは暗号通貨で報告するのですか?」と問う人もいた。
米『NBCニュース』は、この法令は新しいものではなく、過去には禁酒法時代のギャング、アル・カポネのような犯罪者を逮捕するのに役立ってきたと報じている。メリーランド州の確定申告の代行に携わっているゲーリー・シュローダー氏は、「どんな収入源であれ、議会の法律で除外されない限り、すべての収入は課税所得となる。もし、500ドル(約5万7千円)を受け取って、近所迷惑な雄鶏を殺したり、道で1ドルを見つけたり、雇用主から横領したりしたら、それはマクドナルドで働いてもらう給料と同様に、すべて課税対象所得となる」と説明している。
サンフランシスコの税理士ステファン・モスコウィッツ氏によると、横領で有罪になることが予想される犯罪者の中には、脱税で起訴されるのを避けるために盗んだ収入を報告する者もいると語っている。違法所得を申告して税金を払えば、賠償費用を控除することができると指摘している。
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