なお、アフリカ人のワグナーへの登録は、ロシアと多くのアフリカ諸国との冷戦時代からの長い間の友好関係から生じているという。
3人のアフリカ人たちは、モスクワに留学中、麻薬の保持で2回検挙されて有罪判決で投獄されていた。ワグナーグループの「6か月、ウクライナの戦闘に参加すれば無罪放免になる。」という甘い罠にかかって戦闘に参加し、戦闘の前面に立たされて去年の9月と10月の間にあえなく戦死したという。...
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なお、アフリカ人のワグナーへの登録は、ロシアと多くのアフリカ諸国との冷戦時代からの長い間の友好関係から生じているという。
3人のアフリカ人たちは、モスクワに留学中、麻薬の保持で2回検挙されて有罪判決で投獄されていた。ワグナーグループの「6か月、ウクライナの戦闘に参加すれば無罪放免になる。」という甘い罠にかかって戦闘に参加し、戦闘の前面に立たされて去年の9月と10月の間にあえなく戦死したという。
1月24日、タンザニア政府は、ロシア政府からの情報確認を受けてから自国民のネム・タリモ(33才)の戦死を発表している。タリモは、2020年からモスクワに住み、‘テクノロジー・アカデミー’で学んでいたが、卒業後タンザニアにもどった。その後、野党の議員に立候補したが落選した。その後、モスクワにもどり、暮らしていたが、麻薬取引に手を染めたため逮捕され、投獄されていた。
ワグナーにリクルートされた元囚人たちは、数週間から1,2か月の短期間の訓練を受けて戦地に駆り出された。不充分な訓練のため、リクルートされたアフリカ人たちには戦場での大きなリスクが伴われる。ウクライナ戦争は間もなく1年を経過しようとしているが、最近6か月間、ワグナーグループは、ロシア中の刑務所を廻り、ロシア人、外国人を問わない囚人たちに釈放を条件としてウクライナ戦争での民兵を募るリクルート活動を展開してきた。
タンザニアの外務大臣は、自国民がウクライナ戦争で戦死したことを知って、全国民に外国の軍隊や準軍事グループに登録しないように呼び掛けている。
ともあれ、ウクライナ戦争が、ロシアに住むアフリカ人達に対しても暗い影を落としている。
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