この地方は、ウクライナの‘小麦倉庫’と呼ばれるほどの肥沃な地域で、生産量のほとんどの割合は、これまで輸出されていた。しかし、農業従事者たちは悲嘆にくれている。なぜなら、農地には地雷や不発弾が至る所に点在している。そのため、ようやく新たな種まきの季節が来ても農地へ戻ることができないという問題にぶつかる。
農業従事者たちは、恐怖で胃が痛くなるのを感じながら自分の区画の小麦畑をトラクターで耕している。...
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この地方は、ウクライナの‘小麦倉庫’と呼ばれるほどの肥沃な地域で、生産量のほとんどの割合は、これまで輸出されていた。しかし、農業従事者たちは悲嘆にくれている。なぜなら、農地には地雷や不発弾が至る所に点在している。そのため、ようやく新たな種まきの季節が来ても農地へ戻ることができないという問題にぶつかる。
農業従事者たちは、恐怖で胃が痛くなるのを感じながら自分の区画の小麦畑をトラクターで耕している。事実、ケルソン州の警察に依れば多くの農業従事者が耕作中に地雷の発破により命を落としているという。
農民1人で地雷を撤去することは危険が伴い、手間のかかる作業で、不可能だと言える。そのため、農業従事者たちは、地雷撤去作業の手助けを必要としている。
農民の1人は、「地雷撤去作業員が250ヘクタール農地の地雷撤去作業を行ってくれたが、その作業に4日間も要したが、そのおかげで300個の地雷が見つかり、爆発させた。」と語った。
なお、ウクライナの農地、約250万ヘクタールに対して地雷の調査/撤去が必要になり、その中の80万ヘクタールに対して春の種まきのため、優先して地雷の調査/撤去を行う必要があるという。
しかし、ウクライナ政府としては、これらの大量の地雷の調査/撤去には地雷撤去車を国外の同盟国から調達する必要がある。
さらに、地雷除去後の耕作作業のため、1年以上の戦闘で破壊もしくは故障したトラクターなどの農業耕作機械の調達も急務とみられる。
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