『ニューズウィーク』等各英文メディアは、４月２０日、国連安全保障理事会は、全会一致で北朝鮮に対し４月１６日のミサイル発射を非難し、核実験の禁止を要求する報道声明を発表したと 報じた。

報道声明は米国が草案を作成したが、これまで今年になって４回発表した。北朝鮮への報道声明では文言に「対話を通じて」というフレーズが入っていたが、今回の報道声明に盛り込まれていないということで、ロシアが異議を唱えていた。結局、米国がロシアの意見を受入れ、全会一致で、２０日報道声明を発表する運びとなった。

また、国連安全保障理事会は初めて、今後北朝鮮が挑発行為に踏み切った場合重大な追加措置を取ることを明示した。...

報道声明は米国が草案を作成したが、これまで今年になって４回発表した。北朝鮮への報道声明では文言に「対話を通じて」というフレーズが入っていたが、今回の報道声明に盛り込まれていないということで、ロシアが異議を唱えていた。結局、米国がロシアの意見を受入れ、全会一致で、２０日報道声明を発表する運びとなった。

また、国連安全保障理事会は初めて、今後北朝鮮が挑発行為に踏み切った場合重大な追加措置を取ることを明示した。

一方、２月の北朝鮮による故金正男氏の殺害時より、米国は北朝鮮をテロ支援国家に再指定することを検討しを始め、４月に米連邦下院議会において、北朝鮮をテロ支援国家に指定するようトランプ政権に促す法案が可決された。

今後、米上院議会で、北朝鮮をテロ支援国家に指定することについて審議した上で、トランプ政権が北朝鮮をテロ国家に指定するかどうかを判断することになる。

現在、テロ国家に指定されている国はイラン、シリア、スーダンの３ヵ国のみである。仮にテロ支援国家に指定されると、米国からの武器関連の輸出や販売が禁止され、米国からの経済援助も禁止されることになる。

米国は北朝鮮への挑発行為を止めさせるため、中国に圧力をかけているが、新たにロシアが北朝鮮へ手を差し伸べていることのが気がかりである。

最近、北朝鮮の万景峰号が、ロシアのウラジオストック間の航海を開始するとの報道がなされた。このことは、４月６日の米国によるシリアへの空爆に対する当て付けなのか別の意図があるものなのか現在のところ意味不明である。