朝鮮中央通信によると、北朝鮮は長距離砲を300から400門も投入して一斉に砲撃を行ったり、敵の艦隊に見立てた北朝鮮の潜水艦を標的として強力な魚雷攻撃を仕掛けたり、北朝鮮の爆撃機などが超低空飛行で爆弾を投下したりするなどの大規模な軍事演習を行ったとのことである。
北朝鮮は、この軍事演習により力で対抗する姿勢を内外に示す狙いがあるものと考える。
一方、4月25日、韓国軍も黄海で米海軍との共同訓練を実施し、4月末には日本海で、米原子力空母カールビンソンも加わって共同訓練を行なう予定である。...
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朝鮮中央通信によると、北朝鮮は長距離砲を300から400門も投入して一斉に砲撃を行ったり、敵の艦隊に見立てた北朝鮮の潜水艦を標的として強力な魚雷攻撃を仕掛けたり、北朝鮮の爆撃機などが超低空飛行で爆弾を投下したりするなどの大規模な軍事演習を行ったとのことである。
北朝鮮は、この軍事演習により力で対抗する姿勢を内外に示す狙いがあるものと考える。
一方、4月25日、韓国軍も黄海で米海軍との共同訓練を実施し、4月末には日本海で、米原子力空母カールビンソンも加わって共同訓練を行なう予定である。
依然として、北朝鮮はいつでも核実験を行える状態にあるものと考えれており、日米韓は、4月25日に政府首席代表による協議を行い、北朝鮮が核・ミサイル実験を行った場合断固たる措置を講ずることで一致した。また、中国の武大偉特別代表も来日し、中国との連携も確認した。
一方、中国は北朝鮮との国境地帯につながる幹線道路の検問を強化したり、約20万人の兵力を国境付近に配備し、戦争勃発直前の非常に高いレベルで警戒体制を敷いている。
また、ロシア軍もロシア・北朝鮮国境に部隊を集結させているとの情報もある。
しかし、いままでの北朝鮮から発せられた挑発的な言動を分析すると、米国からの先制攻撃を前提として、北朝鮮が反撃を行なうとの威嚇内容となっており、北朝鮮から積極的に仕掛けるものとなっていない。
したがって、北朝鮮からの在日米軍や韓国への直接的な攻撃は、当面可能性は低いものと思われるが、核実験や弾道ミサイル実験を行なう可能性についてはいまだに残っているものと考える。
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