計画によると、タイ政府は、まず潜水艦1隻を3億9300万USドル(日本円で436億円)で購入し、最終的に計3隻の潜水艦を総額10億USドル(日本円で1110億円)で購入するとのことである。
今回購入する潜水艦は、ディーゼルエンジン動力型の元級潜水艦「S26T」である。S26T潜水艦は、排水量1850トン(水中では2300トン)、最大速度18ノット(時速33.3km)、航続距離8000海里(14816km)とされている。...
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計画によると、タイ政府は、まず潜水艦1隻を3億9300万USドル(日本円で436億円)で購入し、最終的に計3隻の潜水艦を総額10億USドル(日本円で1110億円)で購入するとのことである。
今回購入する潜水艦は、ディーゼルエンジン動力型の元級潜水艦「S26T」である。S26T潜水艦は、排水量1850トン(水中では2300トン)、最大速度18ノット(時速33.3km)、航続距離8000海里(14816km)とされている。
また、タイは、中国から潜水艦以外に戦車49台を購入する予定もある。
タイ海軍の報道官は、共同通信社に対して「潜水艦購入について、中国、フランス、ロシア、韓国、スウェーデン等からの購入を吟味した結果、コストパーフォーマンスに優れた中国製を購入することになった。購入した理由は、世界の複数の地域で緊張が高まっており、国の海洋権益を守るためにも新しい潜水艦が必要であった」と述べ、購入の正当性を強調した。
事実、潜水艦の脅威は、各国の海洋の使用を大きく制限するばかりでなく、有事の際には勝敗の行方にも影響を与えることは歴史が証明している。
タイは、2014年5月の軍事クーデター後、プラユット軍事政権に移行し、米国の速やかに民政復帰するようにとの求めに対して距離を置き、中国への接近を図り軍事面でも関係を強化している。
加えて、今後、中国製の兵器を保守・点検する施設の建設も予定されており、新たに中国軍に対する支援基地が増えることになる。
さらに、中国はパキスタン、バングラデシュに対しても潜水艦の売却計画を積極的に推し進めている。
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