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【Globali】
米マクドナルド:キオスク型注文システム導入で株価は史上最高値更新、会社側はレジ係の人員解雇を否定
6月20日の 『CNBC』、6月23日の 『Business Insider』の報道によれば、米マクドナルドは年末までに全米2,500店舗にキオスク型注文システムを導入する。キオスク型注文システムの導入でレジ係の人員解雇による経費減、効率化による売上高増の期待等から、アナリストは2018年の米既存店の対前年売上高予測を+2%から+3%に引き上げ、目標株価を142ドルから180ドルに引き上げた。このことを好感し、株価は史上最高値を更新しているが、会社側はレジ係の人員解雇を否定している。S&P500の 指数が6月19日現在年初来から10%上昇しているのに対し、米マクドナルドの株価は26%上昇した。キオスク型注文システムに使われるタッチスクリーン技術は、発注プロセスを迅速化し、人間のミスを減らしながら、多様な注文に対応することを目指している。
米マクドナルドの目標株価を引き上げたあるアナリストは、ファーストフードチェーン・レストランの技術革新の中で、同社が2017年末までに14,000の全米の店舗でモバイル発注を可能にする計画に加え、「エクスペリエンス・オブ・ザ・フューチャー」と呼ぶキオスク型注文システムを2017年末までに全米の2,500店舗に配置することを高く評価し、これらは2018年の米既存店の対前年売上高を1.3%押し上げるとし、2018年の米既存店の対前年売上高予測を+2%から+3%に引き上げた。...
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米マクドナルドの目標株価を引き上げたあるアナリストは、ファーストフードチェーン・レストランの技術革新の中で、同社が2017年末までに14,000の全米の店舗でモバイル発注を可能にする計画に加え、「エクスペリエンス・オブ・ザ・フューチャー」と呼ぶキオスク型注文システムを2017年末までに全米の2,500店舗に配置することを高く評価し、これらは2018年の米既存店の対前年売上高を1.3%押し上げるとし、2018年の米既存店の対前年売上高予測を+2%から+3%に引き上げた。また米マクドナルドの目標株価を142ドルから180ドルに引き上げた。これは6月19日の終値から17.5%高い水準だ。また2018年の1株当たり利益予想を6.71ドルから6.87ドルに引き上げた。市場予想平均は6.83ドルだ。
6月23日、米マクドナルドのイースターブルック最高経営責任者は、キオスク型注文システムの導入で人員削減を行うのではなく、コンシェルジュサービスやテーブルサービス要員などの顧客サービス部門への配置転換でサービス向上につなげるとしている。実際キオスク型注文システムを導入した店舗では売上高が増加したため、追加の労働者が必要となっている。あるアナリストによれば キオスク型注文システムを追加するなどデジタル化された改装店舗は、改装後の最初の1年間で+5~6%の前年比売上高となり、2年目は+2%の前年比売上高となっている。
同社より早くキオスク型注文システムを導入した米パネラ・ブレッドは、米マクドナルドの言うように労働者の再配置と、労働者需要の増加をもたらしたとしている。米パネラ・ブレッドはキオスク型注文システムを導入してからテーブルサービスを追加した。現在、同社はモバイル注文システムを導入後、デリバリー・サービスを展開し売上の40%を占めている。 同社は4月にデリバリー・サービスを拡大した結果、2017年末までに1万人以上の新しい雇用を追加する予定であると発表した。このため、米マクドナルドのレジ係の仕事の性質は変わるかもしれないが、人員解雇につながる可能性は低いだろう。
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