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【Globali】
米中包括経済対話、進展なく記者会見中止(2017/07/20)
『ナスダック』等各英文メディアは、米中両政府は、7月19日、ワシントンで、貿易不均衡是正のため、閣僚級の初会合を開催したと報じた。
米国側は、ムニューシン財務長官、ロス商務長官らが出席し、中国側は、汪副首相らが出席して会談が行われた。2016年度の米国の貿易赤字7343億USドル(日本円で82兆1680億円)のうち約半分の3470億USドル(日本円で38兆8290億円)は、中国に対するものである。
今回、米国は、中国に対し、不当に安い鉄鋼輸出を抑制するよう迫ったものと見られるが、中国は、鉄鋼の過剰生産は順調に解消していると主張したものとみられ、両国の溝は埋まらなかったようである。...
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米国側は、ムニューシン財務長官、ロス商務長官らが出席し、中国側は、汪副首相らが出席して会談が行われた。2016年度の米国の貿易赤字7343億USドル(日本円で82兆1680億円)のうち約半分の3470億USドル(日本円で38兆8290億円)は、中国に対するものである。
今回、米国は、中国に対し、不当に安い鉄鋼輸出を抑制するよう迫ったものと見られるが、中国は、鉄鋼の過剰生産は順調に解消していると主張したものとみられ、両国の溝は埋まらなかったようである。ムニューシン財務長官は、中国に対し、貿易不均衡を是正する取り組みを確約するよう要求した。また、ロス商務長官は、「米中両国は、両国の関係を双方にとって再び公平になるよう是正しなければならない。」と述べた。
2017年4月、中国は、米国に、貿易不均衡是正のため、「100日計画」を提案し、①中国は、安全基準を満たした米国産牛肉の輸入を認める、②米国は、液化天然ガスの輸出相手として、中国を他の自由貿易協定を締結していない国と同様に扱う、③中国は、米金融機関に債券の引受、決済の業務の免許を付与する、④米国は、中国の一帯一路構想の重要性を認識し、関連会議に代表団と送る等で合意した。しかし、7月16日に、「100日計画」は期限を迎えたものの、成果は限定的なものであった。
よって、米中両政府は、今回の会合で、新たな計画の策定を模索したものの、進展がなかった模様で、会合後の記者会見を中止した。
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