中国の自転車シェアリングの会社オフォ(ofo、小黄車)は17日、米シアトル市から営業許可を受け、サービスを開始したと発表した。中国の自転車シェア会社としては初めての北米進出となる。北米・アジア各国メディアが報じた。
オフォは2014年に創業し、現在約800万台のシェア自転車を世界中に展開しており、8カ国、170以上の都市で30億人以上の利用者がいる。シアトルには8月中、合計1,000台のオフォのマークを付けた黄色い自転車が配置されるが、9月以降、シアトルの住民や訪問者のニーズに応じて増加させていくという。
米国は自動車社会であるが、人口密度の高い都市部では自転車シェア展開の可能性がある。...
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オフォは2014年に創業し、現在約800万台のシェア自転車を世界中に展開しており、8カ国、170以上の都市で30億人以上の利用者がいる。シアトルには8月中、合計1,000台のオフォのマークを付けた黄色い自転車が配置されるが、9月以降、シアトルの住民や訪問者のニーズに応じて増加させていくという。
米国は自動車社会であるが、人口密度の高い都市部では自転車シェア展開の可能性がある。オフォの創業者でCEOのDai Wai氏は「我々のミッションは、都市部での“最後の1マイル”の交通問題の解決であり、米国では、オフォの便利で、値段も手頃な、環境にやさしい移動方法の計り知れない可能性を感じている。」と声明で述べた。さらに同社のニュース・リリースによると、Dai Wei氏は、その「無限の可能性」によりシアトルを選んだという。同市はマイクロソフト、アマゾン、ボーイング、スターバックスといった現代の米国を代表する巨大企業の本拠地である。
自転車シェアは手軽さと利便性により世界中の都市に広まっている。使用者はスマートフォンにモバイル・アプリをダウンロードし、自転車のカギを開けるためにQRコードをスキャンするだけで利用が可能だ。
国内市場で大成功をした後、中国の自転車シェア会社は、今年から世界市場への展開を加速化させている。進出の背景には彼らの莫大な資本があり、オフォは7月6日にアリババ等から7億ドル(約760億円)の融資を受けたと発表し、同社のライバルである2015年に創業したモバイク(Mobike、摩拜単車)も今年既に8億ドル(約870億円)以上を調達したと言われている。
オフォは既にシンガポール、タイ、マレーシア等に展開しており、9月からはソフトバンクグループと提携して日本に進出することを16日に発表した。モバイクも、イタリア、シンガポール、英国に展開し、6月からは日本にも進出している。
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